排卵出血は、出血量が少なく短期間で終わるといわれています。排卵出血にしては量が多い、鮮血である、さらに1週間位続いているとなればとても心配ですね。

その症状は、排卵出血ではない場合もあります。不正出血も考えられます。

排卵出血と不正出血は、区別が付きにくいので判断に困ることがありますが、違いを知って早めに対策すれば重大な疾患を防ぐことができます。

今回は、排卵出血と不正出血の違いや仕組み、対処方法などについてご紹介いたします。

排卵出血が長く続く、量が多いのは危険信号!

前回の生理日と次回の生理予定日との間に起こる排卵期に、微量の出血が2、3日程続くことがあります。排卵出血とよばれる症状で、それらの出血を見る女性は全体の5パーセント程度といわれており、極めてまれな症状です。

排卵出血はまれに1週間程続くこともありますが、量が多く、鮮血の場合は不正出血かもしれません。基本的に、生理時以外での出血は不正出血です。

原因を突き止めるために、早めに婦人科を受診することをおすすめします。


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排卵出血の原因は?

前回の生理日と、次回の生理予定日とのちょうど中間の時期に排卵が行われます。排卵時に微量の出血を伴う症状が排卵出血です。

排卵出血が起こる原因は、卵巣から分泌されるエストロゲンが減少することで、子宮内膜から出血するといわれています。
ストレスが原因で排卵出血が起こることもあります。

ストレスはホルモンバランスに影響を及ぼすとされていて、自律神経の変化がホルモンに影響することでバランスが崩れ、出血を起こすのです。

卵巣の機能が低下する卵巣機能不全も、排卵出血の原因です。排卵するときは、卵巣からエストロゲンという女性ホルモンが放出されます。

エストロゲンが一時的に減少することによって子宮内膜から少量の出血が起こります。上記の原因によって出血して、その血液が卵管から子宮に流れ込み、排卵出血として排出されるのです。

排卵出血と不正出血との違いは?

排卵出血の特徴

排卵出血と不正出血の違いはあるのでしょうか?両方とも個人差はありますが、特徴が似通っているので見分けるのが非常に難しいです。

排卵出血は、生理周期が正常であれば起こることに問題はありません。下腹部の痛みが生じる排卵痛を併発することがあるので、生理が来たのだと勘違いしてしまうことがあります。

排卵出血は一般的に出血量が少なく、下着に少量の出血が付着する程度です。2、3日程度で終わるので生理よりも軽い状態です。

排卵出血の色は黒っぽい色、薄い赤、茶褐色、鮮血のように真っ赤、というように個人差があります。毎月、排卵時期には必ず排卵出血が起こるとはいえません。

排卵出血を体験したことがない女性も多いですので、出血が無くても正常に排卵が行われています。

不正出血の特徴

不正出血は、多くの女性が経験するトラブルです。生理以外での性器からの出血は全て不正出血と呼ばれています。

人によっては、何度も不正出血を経験しているうちに見慣れてしまうことがあり、少しの出血なら大丈夫だと軽視されがちです。

心配のない不正出血もあるといわれますが、中には重大な病気が隠れていることもあります。多くの場合、不正出血の出血は少量であり、色も茶褐色、薄い赤など多様です。

しかし中にはナプキンで吸収できないほどの出血や真っ赤な鮮血などの場合もあります。生理が来たと勘違いしてしまうかもしれません。

血液の色や量、出血の期間や頻度などは個人差があり、原因によっても違ってくるのです。不正出血は出血そのものだけを見ても原因が分からないことが多いので、婦人科を受診して検査してもらうことが重要です。


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大量の不正出血は病気のサインです!

基本、排卵出血が起こるのは排卵日前後の一時的なものですので、少量であれば経過観察に留まります。

排卵出血が鮮血で量が多く、期間が長い場合は不正出血を疑ってください。大量の鮮血がみられる不正出血は、生理不順や子宮腟部びらんが原因となっている場合があります。

また、重大な疾患である子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、膣炎や子宮内膜炎など病原菌の感染、悪性の腫瘍やガンが原因となって起こっていることもありますので、決して見過ごしてはいけません。

生理不順による不正出血

生理不順の場合、鮮血の出血が生理なのか不正出血なのかがわかりにくいようです。ホルモンバランスの乱れなどが、生理不順の原因として考えられます。

女性の身体は非常にデリケートですので、ストレスや疲れ、体調不良でもホルモンバランスに乱れが生じてしまうことがあります。

生理不順には、重大な病気が隠れている危険性もあります。無排卵月経などの場合や、黄体機能不全などホルモン異常が見つかる場合もあります。

これらは不妊の原因にも繋がりますので、放置せずに婦人科を受診しましょう。

子宮膣部びらん

子宮膣部びらんは病気ではなく、子宮の出口付近が赤くただれて見えるもので、成人女性の約80%程度に見られる症状で無自覚のことが多く、特に心配するものではないといわれています。

ただし、性交やタンポンの使用などによって刺激を受けることで出血しやすく、そのような場合に不正出血が起こります。

鮮血の出る不正出血の原因としてよく見られるものです。注意したいのは、子宮膣部びらんは子宮頸がんの初期症状のこともあるので注意が必要です。

何度も出血を繰り返す場合は、速やかに婦人科を受診しましょう。

子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍で、それ自体が生命を脅かすものではありません。放置すると大きくなり続けて、10kgを超えることもあります。

鮮血の不正出血や生理の血液量の増加、重い生理痛が主な症状で、腰痛やトイレが近くなる等もあります。不妊症につながる場合もあり、流産の原因ともされています。

子宮内膜ポリープ

閉経前、および閉経後の不正出血の原因ともなりうる症状で、子宮内膜の細胞が増殖して子宮内に発生する良性腫瘍です。不正出血、生理の血液量の増加や期間が長引く、不妊症の症状が現れます。

閉経後の不正出血は、子宮内膜ポリープが影響していることがあります。

膣や子宮内膜の炎症

膣炎や子宮内膜炎が原因となって、不正出血を起こす場合があります。膣炎は性交渉や、身体の抵抗力低下による細菌感染から引き起こされます。

子宮内膜炎は子宮内膜の細菌感染です。

症状自体は重くありませんが、気づかずに放置してしまうと卵管や卵巣などにも炎症が広がります。出産や流産の処置後の感染、性感染症からの波及、子宮の悪性腫瘍による感染が主な原因です。

悪性の腫瘍、ガン

子宮頸がんや子宮体がんなど、悪性の腫瘍が原因となり不正出血が起こることがあります。特に子宮頸がんは、初期段階では目立った症状がなく、病気に気付くのが遅れることもあります。

不正出血がある頃には病気が進行している可能性もあります。 このように不正出血が、重大な病気のサインとなっている場合もありますので見逃してはいけません。

不正出血が見られる場合に気を付けたいこと

鮮血、少量問わず不正出血が見られる場合は、まず婦人科へ相談することをおすすめします。婦人科で問題がないと診断されれば安心します。

また、定期的に検査を受けることで不正出血の様子の変化や状態の違いを比較できるので、病気の発見にもつながります。できるだけ同じ病院を受診し、変化を見てもらいながら医師に相談できる時間を作りましょう。

月経や不正出血などは、女性ホルモンの働きが関わっていますので、これらを知るためにも基礎体温を測ることをお勧めします。

記録を続ける手間がありますが、この記録によって自分の生理周期などを理解できますし、病院の診察でも役立ちます。

女性ホルモンは些細なストレスでも変化してしまいがちなので、できるだけストレスを減らして、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。

鮮血などの不正出血を見ると不安を感じますが、婦人科を受診する習慣などを設けるなどして、健康な生活を目指していきましょう。