子宮筋腫は婦人科系の病気の中でも、多くの方が知っている病気でしょう。若いうちは健康が当たり前かのように思うかも知れません。もちろん、年齢とともに病気のリスクが高まることは確か。

でも、子宮筋腫は若くても発症することがあるので、若い方も決して他人事ではありません。「気づいてはいないけど、検査してみたら子宮筋腫だと分かった。」なんて言うことも結構あります。

子宮筋腫は子宮の症状で外見には見えないですし、場合によっては自覚症状がないことも。なので、なかなか気付かないこともあるのです。

逆に、「もしかしたら自分って子宮筋腫?」と疑問を持っても、子宮筋腫は自己判断では特定は難しいものです。婦人科で子宮を検査してもらわないことには分かりません。

とは言っても、婦人科にかかるかどうかの判断目安として、子宮筋腫の可能性があるかどうかだけでも自己判断できたら良いですよね。では、子宮筋腫の症状(下腹部の膨らみ・しこり・にきび。体重変化など)をチェックしてみましょう。

・そもそも子宮筋腫はどんな病気?

子宮筋腫に関して言葉は聞いたことがある程度で、具体的な症状が分からない方も多いでしょう。こんな方のために、まずは子宮筋腫について説明しましょう。

子宮筋腫の「筋腫」とは、筋肉にできる腫瘍のことを言います。腫瘍には良性と悪性とがあるのですが、子宮筋腫は良性の腫瘍です。つまり、子宮筋腫は、良性の腫瘍が子宮筋にできる症状を言うのです。

腫瘍はこぶのような形をしていて、細胞が異常に増殖してできるものです。異常と言うと不安になってしまいそうですが、良性の腫瘍と言うだけに他の細胞に悪影響を及ぼすことはありません。

体に何らかの悪影響が出るとしたら、子宮筋腫のできる場所・大きさ・数などが関係します。それで、子宮筋腫の原因は残念ながらはっきりと分からないものの、卵巣から分泌される女性ホルモンの働きが関係していると言われています。

実は子宮筋腫でない方でも元々子宮筋腫の核を持っており、それが女性ホルモンの影響を受けて大きくなって子宮筋腫になるのです。

女性ホルモンの分泌は若い時の方が多く、年齢とともに減少していきます。実際に子宮筋腫は若い女性に発生しやすく、更年期になると軽くなりやすいことから、子宮筋腫の原因が女性ホルモンの働きだと言われるのでしょう。


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・下腹部の膨らみ・しこりはある?

「子宮筋腫になると、どんな症状が現れるの?」「今感じている症状は、もしかして子宮筋腫?」など、子宮筋腫の症状が気になっている方も多いでしょう。

子宮筋腫の症状でも外見で分かりやすいものと言えば、まずは下腹の膨らみ・しこりがあります。「急に下腹部がポッコリしてきた。」「下腹部だけピンポイントで膨らみが目立つ。」「たくさんは食べていないし、便秘でもないのに下腹部が膨らむ。」このような症状が気になって婦人科に行ったところ、子宮筋腫だと診察される方もいます。

婦人科に行く前に自己チェックをしたい場合は、仰向けに寝て下腹部に触れてみましょう。もしかしたらこのチェックでしこりか、しこりっぽいものが見つかるかも知れません。

もちろん、しっかりとしこりの形が分かるほどだとしたら、子宮筋腫の可能性は高いです。同時に下腹部の膨らみを感じるとしたら、子宮筋腫が大きく成長したものなのでしょう。

とは言っても、下腹部の膨らみ・しこりがないからと言って、必ずしも子宮筋腫でない訳ではありません。

子宮筋腫はできる場所・大きさ・数などによって症状が変わるものですし、下腹部の膨らみ・しこりがなくても子宮筋腫は潜んでいることもあります。不安に感じた時は、早めに婦人科にかかった方が安心です。

・にきびはある?

「子宮筋腫とか婦人科系の病気になっていたり、ホルモンバランスが崩れていたりすると、にきびができやすくなる。」こんなような話を聞いたことはありませんか。

あるいは、にきび肌になって、「ホルモンバランスが乱れているのかしら。」なんて思うこともあるでしょう。実は、私たちの肌は体の状態をよく表すのもので、にきび肌は体のSOSサインでもあるのです。

まず、誰にでもよくありがちなにきびが、口とか顎の周りにできるにきびです。このようなにきびは女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が減って、卵巣が上手く機能していない時にできやすいです。

それから、子宮筋腫や他の婦人科系の病気の場合には、黒い芯のあるにきびができやすいと言われています。もちろん、「黒いにきび⇒絶対に婦人科系の病気」と言う訳ではないのですが、黒いにきびには血行不良が関係しています。

体内に溜まった老廃物が黒いにきびの元となるので、病気でなくても血行不良と一緒に便秘にも注意したいところです。

・体重変化はある?

「体重は健康のバロメーター」と言うくらいですから、何らかの病気にかかっていると、体重が急激に増えたり減ったりしそうな感じがしますよね。

しかも、子宮筋腫となると、「筋腫の分だけ体重が増えるのでは?」なんて思う方もいるでしょう。でも、実際のところ子宮筋腫になることで、急激に体重が増えることは少ないようです。

あくまでも目安なのですが、子宮筋腫の重さは4㎝くらいで70g以内、10㎝くらいで約700gと言われています。なので、余程大きい子宮筋腫でない限りは、体重が急激に増えることはありません。

ただ、子宮筋腫が15㎝を超えた時は、1㎏を超える体重増加になることがあります。また、子宮筋腫になると子宮の近くにある直腸が圧迫されて、便の通路が狭くなるので便秘になりやすいと言われています。

便秘が長引くほど体重が増加しやすくなりますが、元々便秘体質の方ならそれほど気にならない範囲の体重増加でしょう。


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・子宮筋腫の他の症状は?

子宮筋腫の症状には下腹部の膨らみ・しこり・にきび・体重変化の他に、次のようなものがあります。

「生理の期間が長かったり、経血量が多かったりする。」「生理が酷いせいで貧血になりやすい。」「激しい生理痛があったり、生理痛と一緒に頭痛・吐き気・腰痛などの症状が起こることがある。」「性行為の時に痛みを感じる。」

ちなみに、生理に関しては「過多月経」と言って、生理期間が10日以上続いたり、血液の塊が出るくらい経血量が多かったりすることがあります。

それから、通常生理の時は子宮の収縮が起こるのですが、子宮筋腫のできている部分は基本的には収縮できません。なので、子宮筋腫のできていない筋肉が収縮して、その部分に大きな負担がかかることで生理痛が強まることがあります。

さすがに、ここまで辛い症状を感じている場合には我慢せずに、早めに婦人科に相談することをお勧めします。子宮筋腫だとしたら早期に何らかの対策ができるかも知れませんし、そうでなくても辛い症状を軽減する方法が見つかるかも知れません。

・まとめ

子宮筋腫は、良性の腫瘍が子宮筋にできる症状です。子宮に腫瘍ができるからには、下腹部の膨らみ・しこりを感じることがあります。仰向けに寝て下腹部に触れると、しこりが分かる場合もあります。

それから、体調の変化が分かりやすい症状と言えば、肌トラブル・体重変化などがありますよね。実は、子宮筋腫になると黒いにきびができやすくなったり、体重が増えることがあります。

ただ、子宮筋腫は実際にはそんなに重いものではなく、4㎝くらいで70g以内、10㎝くらいで約700gと言われています。子宮筋腫が15㎝を超えた場合に、やっと1㎏を超える体重増加になることが多いです。

この他の子宮筋腫の症状としては、過多月経(生理期間が10日以上続いたり、血液の塊が出るくらい経血量が多かったりする)・貧血・激しい生理痛・性交痛などがあります。

特に辛い症状の場合には、病気の可能性に関係なく早めに医師に相談した方が、早い段階で良い対策を見つけられるかも知れませんね。