子宮筋腫は3~4割の方が持っているもので、決して珍しい症状ではありません。良性の腫瘍とは言われているものの、子宮筋腫の大きさ・数・場所によっては不妊の原因になることがあります。

なので、小さくできるものなら、小さくしたいと言う方も多いでしょう。ここで、「そもそも、一度大きくなった子宮筋腫って小さくなるの?」と、疑問を持っている方もいるかも知れませんね。

実は、子宮筋腫には女性ホルモンの働きが関係しており、更年期になると症状が軽減することも多いのです。このようなことを聞くと若い時でも何らかの方法で、子宮筋腫を小さくできそうな感じがしませんか。

婦人科で子宮筋腫と診断された方の中には、注射・薬・ピルなどで治療を行う方もいます。どういう方法であれ良い方向に進めるなら良いのですが、「できることなら注射・薬・ピルなどは避けたい!」と言う方もいるかも知れませんね。

では、子宮筋腫を小さくする方法について見ていきましょう。

・子宮筋腫を小さくする注射は?

子宮筋腫の治療をするとなると、何となくホルモン注射を受けるものだと思っている方も多いでしょう。確かに、子宮筋腫には女性ホルモン「エストロゲン」の働きが関係しているので、エストロゲンの分泌を調整することで、子宮筋腫が小さくできることがあります。

それで、子宮筋腫の治療に使われることの多い注射に、「リュープリン」「ゾラデックス」などがあります。リュープトンは、黄体形成ホルモン放出ホルモン誘導体「GnRHアゴニスト」を投与できる注射薬です。

「GnRHアゴニストが脳下垂体に作用⇒性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)の働きを抑制⇒黄体形成ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を抑制⇒エストロゲンが減少」リュープトンもゾラデックスも、このような流れで子宮筋腫を小さくできることがあります。


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・注射では子宮筋腫を完治できない

「注射で子宮筋腫を小さくすることができるなら、子宮筋腫を完治することもできるだろう。」と思う方もいるでしょう。でも、残念ながら注射には子宮筋腫を即効で治す効果もないですし、子宮筋腫を完治する効果もありません。

注射で期待できる効果は改善レベルで、子宮筋腫をこれ以上大きくならないようにしたり、大きい子宮筋腫を小さくしたりするレベルです。しかも、エストロゲンの分泌を減らす分、副作用として更年期のような症状が表れることもあります。

半年以内の使用であればほとんど危険性はないとされていますが、長期的に使用すると骨粗鬆症の危険性もあります。なので、注射を行うのに、実は条件もあるのです。

閉経が近かったり、貧血の症状が重度であったり、筋腫核手術を行う予定であったりなどが条件です。いずれにしてもリュープリンやゾラデックスでエストロゲンの分泌を抑えると、閉経のような状態になる訳ですから排卵も生理もストップします。

将来的に妊娠を希望している場合には、医師とよく相談して治療を受ける必要があります。

・子宮筋腫は薬で小さくできる?

「子宮筋腫を小さくするのに、注射ではなく薬は使えないの?」と、疑問を持った方もいるでしょう。実は、子宮筋腫を小さくするのに、薬を使う方法もあるのです。

具体的には、イトレリン・スプレキュア・ナサニールなど、エストロゲンの分泌を抑える点鼻薬を1日数回使うのです。ただ、場合によっては子宮筋腫を小さくするのではなく、子宮筋腫による症状を軽くするために薬を使用することもあります。

例えば、経血量を少なくする止血剤、貧血を軽くする鉄剤、生理痛を軽くする鎮痛剤などです。このような薬は通常の医薬品以外に、副作用の少ない漢方薬を使用することもあります。

将来的に妊娠を望んでいる場合には、安易にエストロゲンの分泌を抑える薬は使えないですよね。だからと言って、辛い症状を我慢する必要もありません。

生活に支障が出るほどの症状、寝込みたくなるほどの症状がある方は、早めに医師に相談することをお勧めします。検査を受ける安心感もありますし、良い薬を処方してもらえれば、少しでも快適に過ごせるようになるかも知れません。


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・ピルも子宮筋腫の治療で使われるの?

ピルは避妊薬としてよく知れられているのですが、ピルも子宮筋腫の治療に使われることがあります。

ピルにはエストロゲン・プロゲステロンの2種類のホルモンが含まれているので、「エストロゲンがあると、子宮筋腫が成長してしまうのでは?」と思った方もいるでしょう。

実は、ピルを使用する目的は、妊娠した時と同じようなホルモンバランスにして、ホルモンバランスをリセットしながら調整することにあるのです。

ピルを使用して経血量を減らしたり、生理痛や貧血を緩和したりなどの効果を実感できる方もいます。ただ、エストロゲンが含まれているだけに、やはり子宮筋腫を成長させてしまう場合もあります。

また、ピルには副作用もあって、妊娠した時のような倦怠感・吐き気・眠気などの不調が現れることもあります。「静脈血栓症」と言って、血液が固まって血管に栓をしてしまう病気の危険性も僅かながらあります。

なので、ピルを使用する際は医師を相談しながら、慎重に判断する必要があります。

・子宮筋腫が小さくなるツボがある?

子宮を小さくする方法と言っても、さすがに注射・薬・ピルなどには抵抗のある方が多いでしょう。治療費もかかりますし、副作用のリスクもありますので。

特に将来的に妊娠を希望している場合には、できるだけ注射・薬・ピルなどを使用せずに、子宮筋腫を小さくできたらと思いますよね。そこで、お勧めなのが、ツボ押しマッサージです。

子宮筋腫を小さくするのに効果的なツボは、「関元(かんげん)」です。

場所はおへそを起点として、指4本分の幅くらい真下です。「子宮筋腫を小さくするためには、体を温めて血行を良くすると良い。」とよく言いますが、関元には子宮を温める効果があります。なので、時間がある時に、子宮筋腫を押して刺激しましょう。

・食生活のバランスにも注意する

子宮筋腫を小さくするためには、食生活のバランスにも十分に気を付ける必要があります。実は、子宮筋腫と大きく関係しているエストロゲンは、体脂肪から作られると言われています。

つまり、脂肪分の多い肉・卵・乳製品・ラード・洋菓子などは、エストロゲンの分泌を増やして子宮筋腫を大きくしてしまう危険性が。このような食品をできるだけ控えめにして、代わりに食物繊維・体を温める食品などを意識的に摂取しましょう。

食物繊維は野菜・果物・海藻などから摂取できますし、体を温める食品には冬野菜・温かい汁物などがあります。

子宮筋腫で貧血になりやすい方は、ほうれん草・レバー・豆類などで鉄分をしっかり摂取しておきましょう。鉄分の吸収を妨げる作用のある、カフェインの摂取量を減らすのも効果的です。

・まとめ

子宮筋腫を小さくする方法には、まず注射や薬でエストロゲンの分泌を抑える方法があります。子宮筋腫による不快な症状を緩和する方法には、経血量を少なくする止血剤、貧血を軽くする鉄剤、生理痛を軽くする鎮痛剤などの薬もあります。

それから、ピルではホルモンバランスを妊娠した時の状態にして、リセット状態からホルモンバランスを調整する方法もあります。ただ、薬・注射・ピルなどの方法には副作用のリスクもあるので、医師と相談して慎重に判断する必要があります。

薬・注射・ピル以外の方法で子宮筋腫を小さくするとしたら、ツボ押しマッサージ・食生活の改善などが挙げられます。ツボは「関元」と言って、おへそより指4本分の幅くらい下にあるツボを刺激します。

食生活に関しては、まずはエストロゲンの分泌を増やす動物性脂肪を控えめにします。そして、冬野菜・温かい汁物・鉄分などをしっかり摂取して、エストロゲンの分泌を過剰にしない食生活を意識しましょう。