私のつわりは、妊娠発覚時から出産までありました。特に、妊娠2~3ヶ月頃は重い吐きづわりに襲われました。その時が1番辛かったです。

どのくらい辛かったのかをお話します。吐きづわりの始まりはある匂いです。旦那がプラモデル製作を趣味としていて、その日は私のいる部屋とは別室で塗装をしていました。塗料は薬剤の匂いがします。

その匂いが鼻を突いてきました。前述したように、妊娠発覚した6週頃から気持ち悪さはずっとあったのですが、吐くまでではなかったです。でも、その日はそれまでと比べ物にならないくらい気持ち悪くなりました。

元々食べづわりだったので、お菓子を詰め込んで見たのですが、ダメでした。そしてついに、吐いていました。そこから吐きづわりの始まりです。

まず、食べ物全てが喉を通らなくなりました。飲み物も1滴2滴程度を飲むのがやっとでした。熱を出すなどして体調崩して食欲が無くても、ゼリーなど柔らかいものは食べられたりしますが、それすら喉を通りませんでした。

本当は妊娠初期の赤ちゃんはお母さんが元々身体に蓄えていた栄養をもらって育つので、食べるものも、食べているかどうかも気にしなくて良かったのですが、はじめは私も気にしていました。


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旦那も「少しは食べた方がいいよ」と食べられそうなものを買ってきてくれていました。その時に気にしたのは、吐いた時の口の中の後味です。吐くこと自体かなり辛いですが、それが避けられないので、とにかく少しでもこの辛さを和らげたいと考えました。

生々しい話ですが。柑橘系のものは後味がよく、麺類も吐きやすかったです。りんごは意外にも後味が最悪だったので避けました。乳製品系は何よりも最悪でした。

パン系は吐きにくくなる食材らしいのですが、それでも吐いてしまう私にはとても苦しかったです。そのため、オレンジジュースや柑橘系のゼリーを食べたりしていました。でも、無理やり飲み込もうとしても何もかもが受け付けなくなったので、食べるのをやめました。

ただ、胃には何も入っていないので、胃液や苦い胆汁を吐いていました。胃に何も無い状態で吐くのは、胃の中のものを吐き戻すより苦しかったです。涙を流しながら吐きました。

更に、起きている時間は30分~1時間のペースで吐いていました。つわりの気持ち悪さがどんなものかというと、ずっと乗り物酔いをしている感じです。

本当の乗り物酔いは乗り物から降りれば治りますが、何をしていてもどこにいても気持ち悪く、ずっと付きまとってきました。つわりは個人個人違うので、いつまで、というゴールも見えず、本当に辛かったです。

まさに生き地獄でした。また、吐くのを我慢する人もいるらしいですが、私の場合、1度吐くと15分くらいは気持ち悪さが和らぐので、それを求めて吐いていました。

もう、この時点で常識とは違う感覚になっていました。もちろん、仕事にも行けず、どうしても外せない出張は行ってもまともに居られず、早退したこともありました。

その他は家の寝室とトイレの往復でした。面白いことに、吐くタイミングを少しコントロール出来たので、慌ててトイレに駆け込む必要が無かったのはありがたかったです。

呼吸するだけでも気持ち悪くて全く動けなかったので、家事は旦那に全てやってもらいました。仕事もまともに出来ず、横になっても気持ち悪く、精神的にも追い込まれました。

毎日旦那が仕事に行って1人の時に泣いていました。また、旦那に「こんなに苦しい思いをするのなら妊娠なければ良かった」と、こぼしたこともありました。

でも、その後の検診でお腹の中で頑張って心臓を動かし、生きている赤ちゃんをエコーで見た時に私はなんてこと言ったんだ、と思いました。

望んで妊娠したはずなのに。赤ちゃんには私の声は聞こえているのに。赤ちゃんにとてもとても申し訳なくて帰りの車で大泣きしました。そして、もう弱音を吐かない、つわりも頑張って乗り越えることを誓いました。

その後、飲み物も吐いてしまうので、尿も減って色も濃かったので、脱水の疑いが出てきました。病院に行き、尿検査をすると、ケトン体4+重めの脱水症状でした。私は1週間の通院でしたが、病院によっては入院になるレベルのようです。

脱水症状用の点滴と、吐き気止めの点滴を混ぜて1日6時間打ちました。また、吐き気止めの飲み薬を処方してもらいました。はじめの1.2日は帰り際に吐いてしまいましたが、それ以降は吐かなくなりました。

また、初日の夜から食欲が出てきて、お粥のレトルトの3分の1を食べることが出来ました。徐々に食べられるものも増えてきて、通院が終わる頃には、半人前の食事を取ることができるようになりました。

薬、点滴と聞くと、赤ちゃんに影響がありそう、と抵抗を感じる人もいると思いますが、私はそんなことを感じる余裕もなく、「何でもいいから助けてくれ」と、藁にもすがる思いでした。

逆に、「我慢しかないです」とか言われたらどうしよう。と変な心配をしていたので、点滴を打つと聞いた時は安心しました。でも、今振り返っても、点滴を打ち、薬を飲んでよかったと思います。


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そもそも、妊婦であること前提で且つ産婦人科でかかっているわけなので、赤ちゃんに害があるような点滴や薬を処方されることは無いと思います。

また、私の息子はお腹の中でもすくすくと育ち、元気に産まれました。これからつわりを経験する方も居ると思いますが、辛かったら我慢せずに病院に相談してほしいです。

もう一つ、重いつわりをもっと重くしたものは周りの理解が得にくいことです。お腹も大きくないし、安定期に入るまでは職場に話せなかったりと、なかなか難しい面もあります。

また、出産の経験者でもつわりを経験していない人の中には、「つわりなんて、そんな辛くない」という人もいるみたいです。でも、何よりも辛いのは、1番わかってほしい旦那に伝わらないことです。

たしかに、体調が悪いわけではないのに、ずっと吐き通しというのも想像しにくいですよね。そして、旦那としても、いつまで続くのかと見通しが持てず、イライラが募ります。

何度もイライラを表に出され、皮肉を言われました。好きで吐いている訳でもない、好きでずっと寝ている訳でもない、好きで家事を任せている訳でもない、でも迷惑かけてごめんなさい。

そんなことを思いながら泣くこともありました。かと言って、無理してでも動くことすらできません。本当に辛かったです。

でも、いいんです。安定期に入ったら美味しいご飯を作ってあげればいいんです。そんな言葉をネットで見つけ、気持ちが楽になりました。

それからは、感謝をたくさん伝えるようにしました。旦那も、いつもの妻じゃないんだと、割り切って接してくれたので、皮肉を言わなくなりました。

つわりは、前述したように、人によって現れ方が様々です。辛いつわりは経験したくないでしょうし、私も未だにトラウマです。でも、赤ちゃんが元気に育っている証拠です。

つわりが辛い分、赤ちゃんがすくすくと育っていることがわかることができます。ちょっとラッキーだなと思えます。また、どんなに辛いつわりがあっても、必ず終わりがきます。

これも人によって様々なので、明日終わるかもしれないし、出産と同時に終わるかも知れません。でも、産後に残ることはありません。それを励みにも頑張れました。トラウマはありますが、辛いつわりを乗り越えられたのは、私にとって少しだけ誇りです。