障害

胎児の障害はエコー検査で分かる?医師からの告知はいつ?

妊娠がゴール地点かのように思われがちですが、妊娠しても必ずしも健常な子が産まれるとは限りません。残念ながら、何らかの障害を持って産まれてくる子供もいます。

特に親戚に障害者がいる方、高齢出産を迎える方などは、「お腹の中の子供に障害はないか」一刻も早く知りたくなりますよね。「障害があっても、我が子は可愛い。」と言う方は、非常に多いです。

でも、可愛い我が子でも実際に育ててみると、苦労は計り知れません。現実的には綺麗ごとだけでは、障害児の子育てはできません。場合によっては、自分の人生終えるまで子供をサポートしていく覚悟も必要です。

なので、胎児の障害は早く分かるほど、結果を受け入れるだけの心の準備もできます。ところで、胎児の障害は、毎回の妊婦検診で行うエコー検査で分かるものなのでしょうか。分かるとしたら、医師はいつ告知してくれるのでしょうか。

・エコー検査とはどんな検査?

初めて妊娠を迎える方だと、「エコー検査」と言われても、何のことか分からないかも知れません。エコー検査は「超音波検査」とも言い、超音波(高周波の音波)のエコー(反射)を利用した画像検査のことです。

超音波には柔らかいものは通過して、硬いものに反射する性質があります。この性質が、見事に胎児を画像として映し出してくれるのです。

大抵はベットに寝た状態で検査を受けながら、モニターで胎児の様子を説明しながら見せてもらえます。それで、妊婦検診で行うエコー検査には、主に「経膣エコー検査」「経腹エコー検査」の2つの方法があります。

経膣エコー検査は膣内に器具を挿入するもので、経腹エコー検査はお腹にジェルを塗って器具を当てるものです。エコー検査は妊婦検診の検査項目なので、毎回どちらかの方法で(必要に応じて両方行うことも)エコー検査を行います。

一般的には、妊娠4ヶ月頃に経膣エコー検査から経腹エコー検査に切り替わることが多いです。


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・エコー検査で分かるのは胎児の体・臓器の形

「胎児の障害はエコー検査で分かるの?」と聞かれても、残念ながらはっきりとした答えは出せません。エコー検査で分かるのはあくまでも「胎児の体・臓器の形」で、「障害そのもの」ではないからです。

つまり、エコー検査では胎児の体・臓器の形から、医師が障害・病気などの可能性を診断するのです。医師が判断するのは可能性の問題で、エコー検査で胎児の体・臓器の形がおかしいからと言って、必ずしも障害・病気であるとは限りません。

かと思えば、エコー検査で胎児の体・臓器の形が正常でも、今後の検査で障害・病気が見つかることもあります。障害・病気の可能性を正確に知るためには、もっと専門的な検査を行う必要があります。

・エコー検査で障害の可能性が分かるのは妊娠4ヶ月以降

「妊娠しているかも!」と思って初めて病院に行く時から、出産まで長い付き合いになるのが「エコー検査」。エコー検査は早い方だと、妊娠5週目くらいの超初期から受けています。

でも、こんなに早い時期からエコー検査を受けていても、障害の可能性が分かるのは「妊娠12~15週目(妊娠4ヶ月)以降」だと言われています。まだまだずっと先ですよね。

「胎児の体・臓器の形」で障害の可能性をチェックする訳ですから、当然ながらある程度胎児が大きくなって、体・臓器の形がはっきりしてこなければ駄目ですよね。

あまりに早い段階にエコー検査をしても、赤ちゃんは胎児ではなくまだ胎嚢(赤ちゃんの入っている袋)の状態ですよね。これでは胎児の体・臓器の形が正常かどうかの判断が付く訳がありません。

胎児が人の形になるのは妊娠8週目くらいで、それまでのエコー検査で分かるのは胎嚢の形くらいです。あとは、早ければ妊娠6週目くらいに、心拍が確認できることもあります。ひとまず妊娠4ヶ月頃まで気長に待ちましょう。

・胎児出生前検査で染色体・遺伝子の異常の可能性が分かる

エコー検査は胎児の障害の可能性を知るのに不十分なため、「胎児出生前検査」を希望する方も多いものです。胎児出生前検査には、「母体血清マーカーテスト」「胎児スクリーニング検査(胎児ドック)」「羊水検査」「絨毛検査」などがあります。

母体血清マーカーテストは、お母さんの血液を採取して胎児の体内で作られるホルモン濃度を確認し、胎児の染色体異常をチェックするものです。

胎児スクリーニング検査は、妊娠初期だとエコー検査・カウンセリングで染色体異常の可能性を、妊娠中期だとエコー検査で胎児の体・臓器の形をチェックします。

胎児スクリーニング検査と母体血清マーカーテスト、セットで検査を行う病院もあります。それから、羊水検査はお母さんのお腹に針を刺して羊水を採取し、染色体・遺伝子の異常の可能性をチェックするものです。

絨毛検査は「子宮頸部にカテーテルを入れる方法」「お腹に針を刺す方法」があり、胎盤の絨毛を採取して染色体・遺伝子の異常をチェックするものです。

いずれの検査も胎児の体・臓器の形にとどまらず、染色体・遺伝子の異常の可能性まで知ることができます。特に羊水検査・絨毛検査の精度は、100%に近いと言われています。

・胎児出生前検査には受けられる時期がある

実は、胎児出生前検査はいつでも受けられる訳ではなく、受けられる時期があるのです。基本的には、どの種類の検査も妊娠初期~中期までの間に受けられます。

まず、妊娠初期に受けられる検査としては、母体血清マーカーテスト(妊娠11~13週)・胎児スクリーニング検査(妊娠11~13週)・絨毛検査(妊娠11週以降)があります。

絨毛検査は、母体血清マーカーテスト・胎児スクリーニング検査で染色体異常の可能性が疑われた時に、それを確定するための検査として行われます。

妊娠中期に受けられる検査としては、母体血清マーカーテスト(妊娠18~20週)・胎児スクリーニング検査(妊娠15~20週)・羊水検査(妊娠15週以降)があります。

羊水検査は、母体血清マーカーテスト・胎児スクリーニング検査で染色体異常の可能性が疑われた時に、それを確定するための検査として行われます。


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・胎児出生前検査を受けるデメリットは?

胎児出生前検査は染色体・遺伝子の異常の可能性が分かってしまうのだから、エコー検査よりも万能のように思う方もいるかも知れません。

でも、どんなに良いものでも、何らかのデメリットは必ず存在するものです。胎児出生前検査のデメリットと言えば、まずお金がかかること。

通常の妊婦検診だけにしておけば、自治体によっては検診費用の補助があって、高くても1回1万円を超えることは少ないです。一方、胎児出生前検査はもっともお手頃な母体血清マーカーテストでも、1万円台が相場です。

そして、胎児スクリーニング検査が数万円、羊水検査・絨毛検査が10万円台が相場ですが、医者によってはもっと高額な費用がかかることもあります。

また、胎児出生前検査で費用以外に怖いのが、僅かながらに存在する母体や胎児へのリスクです。検査でのリスクがゼロでないからには、やはりパートナーとよく相談して、自分が胎児出生前検査を受ける目的を明らかにすべきでしょうね。

・まとめ

エコー検査で分かるのは「胎児の体・臓器の形」で、そこから胎児の障害を特定するのは、専門家である医師でも難しいものです。

エコー検査で障害の可能性が分かるのは、ある程度胎児が大きくなる妊娠4ヶ月以降と言われてます。それでも、障害の可能性を正確に判断するのは難しく、どうしても障害の可能性を明らかにしたい場合には、胎児出生前検査を受ける方が正確性が増します。

胎児出生前検査は妊娠初期~中期までの間に受けることができ、染色体・遺伝子の異常の可能性まで調べることができます。

ただ、胎児出生前検査には「お金がかかる」「僅かながらに母体や胎児にリスクがある」などのデメリットも存在します。このデメリット以上のメリットが得られそうかどうか、パートナーとよく相談して慎重に選択するのがベストです。


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