着床とは

月経周期には個人差がありますが、基本的に月経周期は28日周期で繰り返されています。生理が開始してから、14日目が排卵日と言われています。

排卵とは、ホルモンの影響で卵胞から、卵子が排出される事を言います。排卵された卵子は、卵管膨大部という部位まで移動し、精子を待ちます。卵子は、排卵後約24時間の寿命があります。

精子は体外に排出後48~72時間の寿命があり、排出後子宮内を巡り、卵管膨大部にたどり着きます。タイミングよく排卵日に性行為を行い、卵子・精子の寿命の間に卵管膨大部という部位で巡り合えば、受精卵になります。

受精卵は、細胞分裂を行いながら卵管を移動します。受精卵が子宮腔内にたどり着くまで約3日間かかります。

排卵前にエストロゲンというホルモンの影響で、受精卵が子宮内膜に入り込めるように子宮内膜が増殖します。子宮内膜が増殖するという事は、子宮内膜がフカフカなお布団のような状態になる事を言います。このような状態になる事により、受精卵が埋没しやすくなり、着床後受精卵を守る役割があります。

受精卵は子宮腔内にたどり着くと、子宮内膜に定着し、中に埋没します。この過程を着床と言います。着床は、受精後7日前後で行われます。


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着床痛はなぜ起きるの

着床痛がない方もいますし、何日間も着床痛が続く方もおられ、着床痛には個人差があります。着床痛を感じない人の方が圧倒的に多いいと言われています。

着床痛は、受精卵が子宮内膜に入り込む際に痛みが起こる事を言い、子宮部位(下腹部)の痛みを訴える方がほとんどです。着床痛がなぜ起きるのか、医学的根拠はありません。

着床日など正確な日が分からないため、妊娠が発覚した後に、日にちをさかのぼり痛みの原因が着床痛だと分かる事があります。

着床時に出血がみられる事もあり、出血と同時に痛みがある場合、着床痛と分かる事もあります。

着床痛の症状は

着床痛の症状は、下腹部痛と出血が見られます。着床の時期(受精後7日前後)に、下腹部がチクチク痛む方もいますし、ズドーンと鈍痛のよう痛みを訴える方もおられます。

痛みは右側・左側というより、子宮腔長は約7cmで鶏卵大の大きさなので、下腹部全体に痛みが見られます。右側・左側と判別するのは難しいでしょう。

出血がある場合もあります。出血する事を着床出血と言います。着床出血は、受精卵が子宮内膜に埋没する際、血管を壊しながら中に入り込んでいく時に出血が起こります。

出血といっても、個人差があります。鮮血でさらっとした出血や、おりものに混じって排出される場合や生理に比べて量が少なく、少量排出される場合もあり出血は様々です。

妊婦さんの約3割に着床出血が出現し、着床出血が出現しない方の方が圧倒的に多いいです。妊婦さんの中には、生理不順の方もおり、着床出血と気付かず生理が再開したと思う方もおられ、妊娠発覚後、着床出血だと気づく方もおられます。

着床痛が起きた時の対処法

着床痛かどうか判別するのは難しいですが、生理が来ていないのに下腹部痛や出血がある場合の対処法を説明します。

1.体・下腹部を温める事

下腹部痛がある場合は、温罨法(湯たんぽやカイロなど)を下腹部付近に置き下腹部を温める。腹巻やひざ掛けを使用するのもいいでしょう。

温めることにより、血液の流れもよくなり子宮に血液がいきわたり痛みが和らぎます。温める際は、低温火傷に気を付けて下さい。

生理痛や他の痛みにも言える事ですが、体を冷やすと血液の流れが悪くなり、血液が十分に循環出来ず痛みが出現する事があります。

入浴の際も、しっかり浴槽につかり体を温めて下さい。長時間の入浴は、避けて下さい。


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2.安静に過ごし、体を休める事

痛みがあった場合、体もきついですよね。我慢できる痛みであっても、痛みがあった場合体を横にし、休めて下さい。深呼吸をし、リラックスして安静に過ごせば、痛みは和らぎます。

体を休めない場合、下腹部に負担を与えないような動作を行って下さい。

3.ストレスをためない事

ストレスがない社会生活はありませんが、極力ストレスをため込まない方がいいでしょう。痛みもそうですが、ストレスをため込む事により、心身共に疲れてしまいますし、ストレスは、ホルモンバランスの乱れを起こします。

生理や排卵はホルモンが関係しているため、ホルモンバランスが乱れると痛みを悪化させる要因になります。もし下腹部痛や出血が見られた場合、すぐに薬を内服するのは避けて下さい。

生理がなく痛みがある場合は、様々原因がありますが、妊娠を希望せれている方は、着床痛かもしれないので、薬を内服する際は、影響がないか確認してから内服するのがいいでしょう。

着床痛の時期・期間は

受精卵は、3日ほどで子宮腔にたどり着き、受精してから7日ほどで着床すると言われています。生理周期は基本28日周期で起き、生理開始から14日目排卵が起こり排卵から7日ほどに着床痛が起きる可能性があります。

ホルモンバランスの乱れや様々な原因で生理周期が乱れることもあり、着床痛の時期はこの日と確定するのは難しいでしょう。

着床痛の期間は、痛みが1日続く人もいれば、少し痛み数時間で収まる人もおられます。長くても2日以上痛みが続くことはなく、痛みの期間には、個人差があります。

着床痛・排卵痛・生理痛の痛みの違いは

排卵痛は、卵巣から卵子が排出される時に起きる痛みです。

排卵は、生理開始から14日頃に起きるので、その時期に痛みが出現し、排卵日の2~3日前後に痛みが起こります。下腹部にチクチクした痛みや腰痛、生理痛のような痛みが起きます。

生理痛は、生理が開始され子宮収縮が起こる事で痛みが出現します。生理痛は、下腹部がギューと締め付けられる痛みや腰痛
が見られ、生理が終わると同時に痛みが治まる事があります。

下腹部に痛みがあると、どの痛みか分からない時がありますが、すべて痛みの時期が違います。時期が把握できれば、どの痛みかわかります。

痛みの原因が違っても、痛みの対処法は同じなので、行ってみてください。

着床痛以外の妊娠初期の症状は

着床痛があるという事は、妊娠の可能性があると言う事です。妊娠初期症状は、着床痛や着床出血以外にも他の症状がありま
す。

排卵後受精すると、ホルモンの影響で基礎体温が0.2℃上昇します。

その後、受精卵が着床すると月経停止し、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトピン)というホルモンが、尿中に排泄され市販の妊娠検査薬で陽性反応が出ます。

妊娠4週頃から陽性反応が検出され、妊娠6週では100%陽性反応が検出されます。妊娠4週頃は、生理開始予定日から1週間ほど遅れた時期です。

妊娠5~6週頃から、つわり症状(悪心・嘔吐・唾液分泌亢進など)が出現します。妊婦さんの50~80%に起きる症状ですが、個人差はあります。

つわり症状は、妊娠12~16週頃に軽減します。エストロゲンホルモンの影響で、帯下分泌量の増加・肌が乾燥しやすくなり、掻痒感が増加します。

乳房増大により、胸が張り痛みを感じる方もおられます。ホルモンの影響で、睡眠時間をしっかり確保しているのに眠気を感じる妊婦さんは、多くおられます。

ホルモンバランスが乱れるため、イライラしたり涙もろくなったり精神的に不安定な状態になります。基礎体温も0.2℃上昇しており、倦怠感や風邪症状のような症状が出現します。

妊娠の初期症状は、ほとんどホルモンが関係しています。ホルモンは、生体内の恒常性を保つとっても大切な役割をしています。なので、妊娠するとホルモンバランスが乱れるので色々な症状が出現します。