・まずは自分の体の状態を知る

現在35歳で妊娠6カ月です。妊活を始めたころは、自分がいかに妊娠しにくい体か全く分かっていませんでした。周りがどんどん出産する中、「今はお互い忙しいから時期じゃないな」「トライすればすぐできる」と特に根拠もなくのんびりしていました。

出張が多く夜勤もある職場で、寝る時間、起きる時間もバラバラ。朝食は食べない、遅い時間にドカ食い。肩こり、腰痛、冷え症持ちと不健康を絵にかいたような状態でした。基礎体温を付け始めたもののグラフはガタガタ。案の定1年ほどトライしても妊娠には至りませんでした。

・検査してプロのアドバイスをしっかり聞く

「これは不妊治療が必要かな」と思い、とりあえず専門のクリニックに行くことにしました。ここではまず担当の先生の問診のほか、血液検査や尿検査、膣に器具を入れて細胞を取ったり、超音波で子宮や周りの器官を細かく調べました。

決定的な不妊の要因が自分の体にあるとそれを取り除かない限り、やみくもに何かしても子どもを授かることは難しいからです。不妊の要因は人によって様々で、加齢などで卵子が古くなっている、性病に罹っている、受精卵が通る卵管に癒着があるか詰まっている、受精卵が着床する子宮内に筋腫がある、パートナーの精子に問題があるなど。

私の場合は卵子がうまく育たず、排卵が不規則だったことが原因でした。排卵誘発剤という卵を育てて排卵を促す薬を処方されたほか先生からは、不規則な生活、お腹の冷え、肥満気味やストレスを指摘され、「あ、私って全然赤ちゃん授かる準備できてないんだ」と初めて危機感を持ちました。


スポンサードリンク


・良質な睡眠を取る

普段寝る時間は午前2時以降になることが多く、夜勤で全く寝なかったり、逆に休みの日は1日中寝ていたりとかなり不規則でした。いつもすっきり目覚めることがなく、なんとなく眠い状態で日々を過ごしていました。

睡眠不足は女性ホルモンのバランスが崩れたり、卵子の質の低下にもつながります。長く寝ればよいということではなく、自分の生活に合ったサイクルで質の良い眠りを確保することが大切。

私が実践したのは「どんなに遅くても午前0時には寝る」、「寝る前にスマホやPCのディスプレイを見ない」、「安眠できる枕に変える」ことです。平均睡眠時間は約3~4時間だった生活から6時間ほどに増やしました。

仕事で帰宅時間が遅くなるのは仕方ないことかもしれませんが、その期間だけは妊活を最優先に考え、会社関係の飲み会は全部断っていました。

また、寝る前はほぼ毎回1~2時間ほどスマホネットサーフィンや仕事用のノートパソコンを開いて作業をしていましたが、それも一切やめました。枕元に2台のスマホ(1台は会社用)を置いて寝ていましたが、どうしても気になってしまうので、手の届かない場所に置くように工夫。

寝がえりの回数が多く、毎朝軽い頭痛がするので、枕が自分に合ってないのかもと思い、ちょっと高めでしたがオーダーメイドの枕を新調しました。この3つだけでもかなり睡眠の質は上がりました。頭痛はほぼなくなりましたし、目覚めも以前よりすっきりするように。

・冷え症にさよなら、基礎体温を上げる

長年冷え症に悩まされてきました。太ももやお尻、お腹がいつも冷えていて、触ると夏場でも冷たかったです。まずは冷たい飲み物をやめました。水分を頻繁に摂るタイプで、季節を問わず冷たい飲み物を1日に500mlのペットボトル10~15本分は飲んでいたかと思います。

それを常温の水か暖かいお茶に変えました。また、自分でできる貼るタイプのお灸で朝晩お腹や腰を温める習慣を作りました。ショーツもお腹がすっぽり隠れるような腹巻と一体型のものに変更。

冬場は貼るカイロも多用し、徹底してお腹を冷やさないように気をつけていました。お風呂も30分以上と長めに浸かるようにしました。そのおかげか3、4カ月ほどするとお腹はほとんど冷えなくなりました。

それでも基礎体温は35度前半と低く、高温期もさほど上がらない状態でした。同じく妊活中の友達から「漢方は効くよ」と紹介されたので、1カ月ほど試してみましたが、値段が高いのと、一番効くと噂の煮出すタイプのものは、土瓶などで毎回煮出す手間がかかるため断念しました。

そこで、太ももやお尻は大きい筋肉があってそれを動かすことで代謝が上がり、基礎体温も上がると聞きいたので、運動をすることに。


スポンサードリンク


・適度な運動で少しずつ適正体重に

運動をしなければならなかった理由はもう一つ。太っていると妊娠しにくいと担当医に言われたからです。ちなみにBMI値は25未満だったので「普通体重」の範囲だったのですが、先生からは「あと5、6キロ痩せなさい。

でも1カ月に減量幅は1~2キロずつにしなさい」と難題を出され、怠け者で運動をする習慣がなかったのですが、心を鬼にして始めました。

ランニングマシーンなどよりも、ヨガで血流を良くした後軽いエアロビクスで発汗、腹筋と下半身の筋トレで筋力アップという流れを大事にしていました。始めて3カ月ほどで5キロ痩せ、なんと低温期の体温が36度近くまで上昇しました。

・ストレスの原因を断つ

妊活中のストレスは相当なものでした。過度なストレスは妊娠に必要なホルモン生産機能を阻害したり排卵を妨げるという報告があるそうです。ストレスの元は人それぞれだと思いますが、私の場合は仕事の人的ストレス、物理的疲労、パートナーの親からのお世継ぎプレッシャー、年齢を重ねていく焦りなどでした。

仕事上のストレスはある程度仕方がないことかなと思っていましたが、苦手な人との会話を極力避けたり、会社の近くにリラックスできる場所を見つけたりしました。

プレッシャーや焦りについては同年代の妊活中の友達と話したり、悩みを打ち明けたりして「あ、私だけじゃないんだ」と思えるようになりました。また、途中で妊活自体がストレスの原因になっていることにも気づきました。

妊活中は不安と焦りで精神的につらくなるので、自分の妊活ルールを作ることは大切ですが、かえってそれがストレスになっては逆効果。目標は「元気な赤ちゃんを授かること」という当初の目的を忘れそうになることも。

元々ストレスを溜めやすい性格だと自覚しているので、追い詰められたときは自己暗示的に「一生赤ちゃんができなくてもそれはそれで楽しい人生!」、「2人でどこに旅行に行こうかな」など一旦妊活から離れたことを考えるようにしていました。

やはり一番は、パートナーとじっくり話すことでした。気持ちが落ち着き、頭の整理もできるようになるので、かなり救われました。自分のパートナーに気持ちを素直に打ち明けて、つらさを共有できるかは大きなポイントだと思います。

妊活友達の一人は「パートナーが妊活に全然協力してくれない」という悩みを抱えていました。彼女によると、排卵日前後も「仕事で疲れている」と夫婦生活を断られたり、クリニックで精子検査をしようと勧めても「そんな恥ずかしいことできない」と言われてしまったそうです。

また、不妊を打ち明けて協力を求めたことで、彼にとって逆にプレッシャーになってしまったらしく、あまり家に寄り付かなくなってしまったと泣いていました。そもそも2人で迎える赤ちゃんなのにそれでは本末転倒です。

私自身もパートナーの繊細な部分を知っていたため、初めのころは、不妊クリニックに通っていることを話しませんでした。パートナーに重荷に思ってほしくないなという気持ちから、孤軍奮闘して「なんか自然にできちゃったね」という流れに持っていけたらいいなと密かに思っていたからです。

一緒に前向きに妊活できればそれが一番ですが、パートナーによってはじっくり向き合っていく必要があると感じます。パートナーとの関係がストレスの元になっている場合は、何を措いてもまずその問題を解決することが大事だと思いました。

・まとめに

私の妊活期間はやみくもに自己流でトライしていた時期も含め約2年ほどでした。不健康のデパートみたいな体からスタートして、「赤ちゃんをわが家に!」という一心で、妊娠しやすい体づくりのためにやれることはなんでもやってきたつもりです。

結果、改善前とは体温グラフが目に見えて変化しました。色々なケースがありますが、私の場合はそれぞれの取り組みが相乗効果を生んだのだと思います。例えば、「適度な運動で代謝が上がり基礎体温も上昇、結果肥満も解消してぐっすり快眠、ストレスも解消」というように。

どの部分がどれだけ作用したかはわかりませんが、どれか1つだけでもだめだったのではないかと思います。妊娠しやすい体への近道は「自分の体を知るため自己判断せず迷わず即検査」、「改善すべき点が定まったらストレスを溜めない程度に地道にゆったりと」に尽きると思います。