不妊症の方が主に体外受精を行う事が多いと思います。不妊症の夫婦は全体の10〜15%と言われています。不妊症でも様々な理由があります。

①原発性不妊・・・結婚後1回も妊娠しない場合を言います。
②続発性不妊・・・1回異常妊娠(流産・早産・生産)したにの不妊となったものを言います。
③男性不妊・・・不妊の原因が男性側にあるものを言います。
④女性不妊・・・女性側にあるもの絵お言います。
⑤機能性不妊・・・不妊の原因を確かめるためにいろんな検査が行われるが、これらの検査を行っても特別の異常が認められないものを言います。

私の場合は②に当てはまります。不妊の原因はといえばすぐに女性を連想してしまうほど多いと思われていると思いますが、意外と男性不妊も多く、男性不妊の率は40〜50%と推定されています。

不妊の原因はどのような事が考えられるの?

⑴全身的原因・・・糖尿病、バセドウ病、その他全身性疾患の重症な場合
⑵男性側原因・・・全体の9割を占めるものがこれです。
         造精機能障害:精子欠乏症、精子減少症、精子無力症、精子奇形症があります。どのような原因で造精機能障害に陥るかと言いますと、性病、精索静脈瘤、結核、放射線障害、慢性薬物中道、内分泌障害、栄養障害、職業などが挙げられます。次に、精子輸送迷路通過障害、性行障害などがあります。
⑶女性側原因・・・性行障害、精子の侵入障害、排卵障害、卵管の通過障害、受精卵の着床・発達障害があげられます。


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☆まずは体外受精の治療を始める前に、診察と検査を行います。

 

・女性の診察・検査

内診検査、超音波検査、採血検査など

 ・男性の診察・検査

感染症の採血検査、精液検査など

 
 
不妊症の診察に対しては、夫婦のそれぞれについて不妊原因を明らかにすることがもっとも重要です。この場合、不妊原因が夫婦のいずれにあるのかを明らかにするため、本当は最初に男性の精液検査を行うのが望ましいです。

しかし、実際は中々ご主人が受診してくれないのが現状です。妻が異常ないとなり、ようやくご主人も検査に来られる方が多いのが現状だと思います。精液検査を行い、異常が認められなければ、不妊原因は女性側にあると判断されるので、女性側の一連の検査が行われます。

精液検査は容易に行えるし副作用もないが、女性側に行われる一連の検査のうちには、ある程度の苦痛を伴うものが多く、稀に副作用が起こることもあります。なので、女性側の検査は、精液検査を行い、不妊原因が男性にないことを確かめてから行うのが理想的です。

今から、不妊治療を行う方、ご主人と一緒にまずは受診をして下さい。女性だけが、不妊を悩み、ネットをググる毎日でしょう。そこのご主人!!結婚してなかなか子供ができないなぁと奥様が悩んでおられたら、一緒に受診しようと声をかけてあげて下さい。

私の主人は、2人目不妊ということもあり、自分には問題ないと思っていたのか一緒に受診してくれませんでした。しかも自分が検査してまでは・・・というような雰囲気を出していました。

まぁ。実際は私が原因だったのですが、突き放されている感じがして寂しかったです。何かと言うと、子どもが欲しくて結婚したんじゃないとか言ってくれるのですが、そういう事ではないんですよね。

さて気をとり直して〜

☆検査はどんなの?

→男性側検査:精液検査は3〜4日間の禁欲期間を置いて用手法によって精液を採取し、できるだけ早く検査を行います。精液は自宅で採取したのを持参するか、病院で採取するかになります。

恥ずかしいかもしれませんが、男性は痛くもないしただ持って行くだけでいいんです。

→女性側検査:種類が多いが、いずれもその検査を行うのに適した時期(月経の周期)があるので、時間を要します。

❶基礎体温測定:排卵の有無、黄体機能など卵巣機能の良否を推定します。
        基礎体温計を使用し毎朝起きる前に同じ時間に測定します。
        めんどくさいですが、今はアプリもあるので記入する面倒くささはない   
        ですね。

❷卵管疎通性検査:卵管内を卵子が輸送されるのに障害があるかどうかを判定しま     
        す。子宮卵管造影法が主に行われます。これは、月経終了後から
        排卵前の時期に行われます。

私も卵管造影は行いました。膣から卵管に造影剤を流し込みます。「痛い」と聞いていたので恐る恐るでしたが、私は詰まりがなく一つも痛くなかったです。次の日にレントゲンにて造影剤の拡がりを確認し左右卵管に詰まりがないかをチェックします。

❸子宮内膜組織検査:月経直前の時期に行います。これによって卵巣機能異常や子宮内の病変の有無が分かります。

❹頚管粘液検査:排卵期に行います。これによって、卵巣機能の良否が分ります。

❺精子と頚管粘液の適合検査:排卵期に行います。一般的に行われるのが、ヒューナー試験です。

うちは、自分の検査までは行いたくない夫だったので、これで旦那の精子の運動量を判定しました。性行してから4時間以内にヒューナー試験をしないといけないので、朝4時くらいに起きて8時に受診し行いました。

子宮頸癌の検査くらいの痛みだったような気がします。憶えていないくらいなのでそんなに苦痛ではなかったのでしょう。ただ朝おきて性行しなければいけない事・3人目希望時に行ったので2人の子供が起きて来ないかのヒヤヒヤでした。この結果はすぐにわかるので受診して結果を聞いてから帰りました。

❻超音波断層検査:経腟エコーです。卵胞の発育、排卵、子宮の奇形の有無を観察します。
❼血中ホルモン定量:採血で、LH/FSH/アンドロゲン/プロラクチンなどの定量を見ます。その結果であるホルモン異常が認められる場合は、内分泌系の内科受診を勧められたりします。

本題の「体外受精の通院スケジュール」「仕事の休み」について例を挙げてお話ししていきます。

では、梨沙さん(仮名)という方が実際に体外受精を行うまでを仮定してお話しして行きます。(体外受精の方法やクリニックなどによって、治療の内容や回数は異なります)
 
梨沙さんは27歳の時に結婚。ご主人も同じ年です。結婚して3年が経過。中々妊娠せず総合病院を受診しました。検査の結果、梨沙さんの排卵障害(多嚢胞性卵巣症候群)が原因での不妊でした。まずはタイミン療法や人工授精を試しますが、妊娠には至らず、ステップアップのため不妊治療で有名な個人クリニックを紹介されます。

また子供を授かる事を優先し、正社員から9時〜16時のパートタイムに変わりました。

7/1 月経開始  病院に電話します。
7/2 
7/3 排卵誘発剤注射開始 エコーを行い最初の卵の大きさを確認。2〜3㍉程度の卵胞が確認される。エストラーナテープを2枚ずつ貼付するよう処方。
  ⇨仕事帰りに受診 
7/4 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事帰りに受診
7/5 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事帰りに受診  自宅でエストラーナテープ張り替え
7/6 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事帰りに受診
7/7 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事帰りに受診  自宅でエストラーナテープ張り替え
7/8 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事が休みの日。採血
7/9 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事が休みの日。 自宅でエストラーナテープ張り替え
7/10 排卵誘発剤注射
  ⇨仕事帰りに受診。エコーで卵胞チェック。14〜16㍉の卵胞が3〜4個確認できる。
   7/14を採卵日に決定。その日は梨沙さんの仕事が休みのため合わせました。
7/11 排卵誘発剤注射 
  ⇨仕事帰りに受診 自宅でエストラーナテープ張り替え
7/12 hcg注射で排卵を促します。
  ⇨仕事帰りに受診。19時注射
7/13 自宅でエストラーナテープ張り替え
7/14 8時:採卵のため受診。夫婦での来院を勧められ、ご主人は会社を遅刻扱いにて受診されます。ご主人は不妊治療の事は職場には話していません。顕微受精施行。
7 /15 自宅でエストラーナテープ張り替え
7 /16
7 /17 胚移植 受精後2〜5日後に行います。梨沙さんが休みの日に合わせました。黄体ホルモンが処方され毎日内服となります。自宅でエストラーナテープ貼り替え胚移植から2週間後の次回8 /1に受診となります。それまでエストラーナテープを1日おきに張り替え、黄体ホルモンを毎日内服、病院で購入したサプリメントを内服するよう言われます。
8 /1 受診。尿検査にて妊娠判定を行います。


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梨沙さんは何周期もこの治療を調整しながら行い、33歳で無事懐妊できました。
 
また梨沙さんの通院していたクリニックは排卵誘発剤の自己注射を行なっていなかったので、頻回な受診になりましたが、自己注射を行なっている病院であれば卵胞チェックと採卵・胚移植の日のみの受診となるかなと思います。

 
卵胞チェックなどはこの時間じゃないとダメというのはないので、クリニックの時間内で仕事帰りに行けると思います。しかし、採卵の日と胚分割した受精卵を移植する日の最低2日間は日中の時間ではないとダメなので仕事を休む必要があります。

梨沙さんは仕事の休みが不定期なのでたまたま仕事が休みの日に採卵や移植を行うことができました。また仕事場にも不妊治療を行っている事を話していましたが、なかなか休みが取りづらいようでした。

正社員からパートにならないと不妊治療に本腰を入れられない状況だったようです。同じ職場に不妊治療を行っている人が4〜5人いたため周囲の理解は得られていたようですが、休みは上司に言わないとダメなので・・・。

「不妊治療のため休みます」「気をつけてね」と快く仕事を休みにしてくれる会社が増えると良いなと思います。

最後に仕事と不妊治療で忙しい毎日、妊娠判定が−で何周期かお休みしなくてはならず焦ってしまっている方、皆様が辛い毎日を乗り越え子宝に恵まれますように・・・。