出生前診断を受けて出産する前に、染色体異常の可能性を知ることは果たして良いことなのか、良くないことなのか。でも、出産前診断を受けようと考えている方の多くが、出生前診断を便利なものだと思っていることは確かです。

出生前診断を受けてもし何の異常も見つからなければ、今の段階ではひとまず安心できます。逆に、何らかの異常が見つかった場合には、今後の妊娠~出産~育児のあらゆる生活について早めに考えておくことができます。

「染色体異常によって、どのような問題が起こり得るのか?」「どうしたら子供にとって、ベストな育児環境を整えてあげられるか。」出産までの間に時間をかけて、じっくり考えることも可能です。

このように考えると出生前診断で確実な結果が得られるのであれば、早めに結果を知って損することはありませんよね。ただ、出生前診断で確実な結果が得られるのかどうか。

時には100%とは言えない結果に、振り回されてしまうことも十分に考えられます。では、出生前診断でダウン症が見つかったら、一体どのようにしたら良いのでしょうか。出生前診断を受ける割合についても見ていきましょう。


スポンサードリンク


・出生前診断でダウン症が見つかったら?

出生前診断でダウン症が見つかったら、多くの方はきっと普通の気持ちではいられないはず。わざわざ早めに染色体異常の可能性を知りたくて、検査を受ける訳ですから当然ですよね。

「確定的検査を受けようか。」「今後の妊娠はどうしたら良いだろうか。」「出産を迎えたら、どのように子供を育てていけば良いのか。」ほとんどの方がこのようなことを考えますよね。

ダウン症の子の特徴は見た目だけでなく、心身の発達の遅れにも見られます。最悪の場合、何らかの合併症を持っている子もいます。と言う訳で、ダウン症の子を健常児と同じように育てていくことは難しく、健常児以上に育児面でのサポートが必須です。

子供が自立できるようにしっかりサポートしようと思うと、どれだけ時間・費用をかけられるかと言う問題もありますよね。実際にダウン症の子の育児を経験したことのある方でなければ、その苦しさは到底理解できません。

ダウン症の子を育てている方の中には、精神的なバランスを崩して精神疾患に陥ってしまう方が多いのも確かです。「もしこのまま妊娠を継続したとして、自分にどのような育児が待っているか。

子供を自立させるために、どういうサポートができるか。育児を乗り越える覚悟は、本当にできているか。」出生前診断の結果は100%を保証するものではないのですが、もしダウン症が見つかったら「ダウン症の子を出産するかも知れない。」として、今後の生活について具体的なイメージで考えてみることをお勧めします。

・妊娠を諦める選択をする人が9割以上も!

出生前診断でダウン症が見つかった時にまず考えなければならないのが、「このまま妊娠を継続して良いものかどうか。」と言うことです。妊娠を継続して頑張って育てていくことができれば、こんなに良い選択はありません。

でも、実際には出生前診断でダウン症が見つかって、妊娠を諦める選択をする人が97%と言うデータが存在します。育児は「何とかなるだろう。」と言う、軽い気持ちでできるものではありません。

ダウン症の子の場合は健常児とは違って、専門的な育児サポートが必要となることが多いです。なので、「子供の障害を子供と一緒に乗り越えていく!」くらいの覚悟ができるかどうかが、今後の妊娠を判断する大きなポイントとなっています。

妊娠を諦める選択をするのも、妊娠を継続する選択をするのも、どちらにも正解はありません。敢えて正しい選択が何かを言うなら、やはり「夫婦や家族で真剣に考えた末に出した結果」です。

育児は24時間毎日のことで、核家族だとお母さんに負担がかかることが多いですよね。もしダウン症の子を育てることになったら、「主な保育者をサポートしてくれる人はいるか。」、「旦那さんや家族などの協力者からどれだけサポートしてもらえそうか。」なども考えた方が良さそうです。


スポンサードリンク


・出生前診断を受ける割合は?

まず、出生前診断は誰でも受けられる訳ではなく、条件をクリアした方のみが受けられるものです。ちなみに、出生前診断を受けるための条件は、高齢出産だったり、夫婦に染色体異常があったり、過去に染色体異常の子を出産していたりなどです。

もちろん、出生前診断は費用もかかるため条件をクリアしていても、費用面で諦める方も多いでしょね。なので、出生前診断を受けられる人自体、限定されてくるのですが、それでも出生前診断を受ける方の割合は、35歳以上の方の15%くらいと言われています。

35歳以上の方の4割近くの方が、出生前診断に興味を持っているようです。出生前診断を受ける方には、「障害のある子を育てていく自信がない。」と言う意見を持っている方が多いです。

障害のある子を育てていくためには、子供自身だけでなく育てる側の金銭面・時間面・精神面もかなり重要です。また、35歳以上の方の中には、「年齢的に自分がいつまで子供を支えてあげられるか分からない。」と言う方も多いです。

逆に、出生前診断を受けない方には、診断にかかる費用のことを理由とする方もいるのですが、「どんな子でも我が子として受け入れる!」と言う考えを持った方が多いです。出生前診断には色々な考え方があるので、このような意見を参考にしつつ、夫婦でよく相談して決めると良いかも知れませんね。

・出生前診断の精度は100%ではない

出生前診断の中でも羊水検査・絨毛検査などは、ほぼ100%の精度と言われています。一方、血液を採取する検査法では、精度は90%以上と言われています。「ほぼ100%」「90%以上」なら、精度が高い方だと思う方も多いでしょう。

でも、「ほぼ100%」「90%以上」では、完全な結果とは言えません。僅かながら何らかの原因で、間違った診断結果が出てしまうこともあるのです。「診断で異常がなかったのに、出産後にダウン症が分かった。」「診断で異常があったのに、出産したら何ともなかった。」このようなこともあるのです。

前者の場合は出生前診断の結果に安心した後で、子供の障害が分かる訳ですからかなりショックが大きいでしょう。後者の場合は出産を望んでいれば良いのですが、もし診断結果によって出産を諦める選択をしてしまうと取り返しが付かないことになりますよね。

出生前診断の精度は100%ではないので、あくまでも可能性として今後の妊娠~出産~育児のあらゆる生活について考えましょう。高い確率を信じるのか、少ない確率でも信じるのか、自然に任せるのか、と言ったところでしょうか。

・まとめ

出生前診断でダウン症が見つかった時、よく考えなければいけないことは次のようなことです。

「今後の妊娠はどうしたら良いか。」「出産を迎えたら、どのように子供を育てていけば良いのか。」「主な保育者をサポートしてくれる人はいるか。旦那さんや家族の協力は、どのくらい得られそうか?」実は、出生前診断でダウン症が見つかって、妊娠を諦める選択をする人が97%と言われています。

そもそも、出生前診断を受ける方は35歳以上の方の15%くらいと言われているのですが、出生前診断を受ける多くの方が次のような意見を持っています。

「障害のある子を育てていく自信がない。」「年齢的に自分がいつまで子供を支えてあげられるか分からない。」逆に、出生前診断を受けない方には診断費用の問題の他、「どんな子でも我が子として受け入れる!」と言う考えを持った方が多いです。

それで、もし出生前診断を受ける場合には、出生前診断の精度が100%ではないことを忘れてはいけません。

「診断で異常がなかったのに、出産後にダウン症が分かった。」「診断で異常があったのに、出産したら何ともなかった。」このようなことも僅かな確率で起こり得る訳です。くれぐれも結果に振り回されないよう、出生前診断を受ける前から慎重な判断が必要です。