妊娠超初期の出血と言うだけでも、大変な症状のように感じるかも知れません。それも多くの方が、「妊娠すると生理が来ないはずだから、出血することはない。」と思っているからでしょうね。

でも、何においても例外があるように、妊娠にも様々な例外が存在するのです。その一つが妊娠超初期に起こる「着床出血」で、受精卵が子宮内膜に根を張る過程で起こる出血です。

妊娠中の子宮内膜は通常以上にデリケートなもので、ちょっとしたダメージでも傷つきやすいもの。着床の際のちょっとしたダメージでも、傷ついて出血を起こしてしまうのです。

もちろん、ちょっとしたダメージと言うからには、出血も少量で済むことが多いです。ただ、妊娠中の出血の中には、皆さんが思っているように良くない出血もあります。

なので、「自分は大丈夫なのだろうか?」と、不安になっている方もいるかも知れませんね。では、今回は妊娠超初期の出血について、どういう出血なら大丈夫なのか、鮮血で少量は注意した方が良いのかなどを見ていきましょう。

・妊娠超初期の出血の特徴は?

妊娠超初期の出血と言うと、生理のような出血をイメージする方もいるかも知れませんね。確かに、「生理のような出血だった。」と言う方も、ごく少数ながらいます。

ただ、もっとも多いのが、「茶色っぽい少量の出血」です。ここで、「茶色っぽい少量の出血って、どんな感じだろう?」と、疑問を持つ方もいるでしょう。まずは、「茶色っぽい」と言う曖昧な表現が難しいですよね。

もちろん、妊娠超初期の出血の色には個人差があるので、茶色とか茶色に近い色でない場合もあります。この場合は薄いピンク色だったり、時には鮮血だったりします。

それから、少量と言うのも人それぞれ、量の感覚が違うでしょうから難しいところですよね。量に関しては極めて少量の出血で、「おりものに血液が混ざっている程度の出血が数日間だけ」と言う方が多いです。

中にはもっと出血量が多く、生理よりも若干少ない程度の出血量だったり、1週間くらい続く出血だったりする方もいます。「茶色っぽい少量の出血」と言うのはあくまでも平均的な特徴で、絶対的な特徴ではないので極端に気にしすぎないようにしましょう。


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・妊娠超初期の出血は流産の可能性も!

妊娠中の出血を良くないことの思っている方の中には、流産の可能性を心配している方も多いでしょう。実は、妊娠超初期の出血も、流産で起こる場合もあるのです。

特に注意した方が良い出血が、「量の多い鮮血」「血の塊が出る」「少量でも3日以上続いている」などです。出血のポイントとなるのが、出血量・血の塊・出血の期間などです。

「出血量が多くても、期間が短いから大丈夫!」とか「血の塊があっても、それほど出血量は多くないから大丈夫!」などと思ってはいけません。出血は異常のサインを示していることもあるので、自己判断で受診を先延ばしすると取り返しのつかないことになることも。

妊娠しているのが分かっているのなら尚更、気になる症状を見つけた時にすぐにでも婦人科にかかることです。また、流産の場合は出血の他に、生理痛に似たような腰痛・激しい下腹部痛を伴うことも多いです。

痛みは初めのうちは我慢できるくらいでも、酷くなると立ってもいられなくなったり、横になっていても耐えられなかったりすることが。気になる痛みがあったり、痛みが強くなっている感じがしたりする場合には、念のため担当医に確認してみましょう。

・子宮外妊娠の可能性も!

妊娠超初期の出血が鮮血で少量だった場合は、子宮外妊娠の可能性も考えられます。本当なら受精卵は子宮内膜に着床するはず。ところが、子宮外妊娠の場合には、子宮内膜以外の卵管・卵巣・子宮頸管・腹膜などに着床してしまうのです。

中でも特に多いのが卵管での妊娠で、子宮外妊娠の9割以上を占めると言われています。異常妊娠の場合は、できることなら早めに特定したいと思いますよね。

でも、子宮外妊娠は初期の段階ではほとんど自覚症状はなく、受精卵の成長につれて出血・下腹部痛が起こりやすくなります。本来妊娠するはずのない場所で妊娠するだけに、流産のリスクも高いです。

それだけでなく、妊娠7週以降になると卵管が破裂して、性器やお腹の酷い出血・激しい下腹部痛が起こることもあります。大量の出血で急性貧血に陥ったり、出血性ショック状態で生命を失う危険性もあります。

妊娠検査薬で陽性反応があっても、子宮内で胎嚢が確認できなければ子宮外妊娠の可能性があります。医師から正常妊娠だと言われるまでは、体のちょっとした変化にも十分気を付ける必要があります。


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・絨毛膜下血腫で出血を起こすことも!

妊娠超初期の出血の中でも、絨毛膜下血腫は比較的安心な方です。絨毛膜下血腫とは妊娠して胎盤が形成されていく際に、発生した血液が溜まって血腫ができることを言います。

胎盤は子宮内膜に根を張って形成されるのですが、この時に血管が絨毛膜に潜り込んで血管が増加します。すると、当然血液も集中しやすくなる訳ですから、どうしても出血が起こりやすくなります。

この場合、「鮮血で少量」なんて言うことは少なく、鮮血が大量に発生することがあります。もちろん、症状の名前に「血腫」が付くからには、血の塊ができます。

7㎝以下の塊がエコーで確認できることが多く、稀に8㎝以上の塊で胎嚢よりも大きい場合もあります。さすがに、ここまで大きな塊になると、入院したり自宅安静になったりすることがあります。

治療に関しては特別な処置はなく、子宮に吸収されたり自然に無くなるのを待ちます。とは言っても、それまでの間に血腫が赤ちゃんを押し出して、流産や早産になる危険性があるので注意が必要です。

・子宮膣部びらん・子宮頸管ポリープにも注意!

妊娠超初期に出血があった時、子宮膣部びらん・子宮頸管ポリープなどの病気も考えられます。まず、子宮膣部びらんは子宮口がただれる症状で、びらんが酷いほどおりものが増加しやすくなります。

その上、びらん部分は抵抗力が低下しており、感染症も起こりやすくなるので注意が必要です。それから、子宮頸管ポリープは子宮頸部に腫瘍ができる病気ですが、腫瘍と言っても良性の腫瘍で特別悪さをする訳ではありません。

ただ、腫瘍があまりに大きかったり、稀に悪性の腫瘍だったりすると、何らかの処置をしなければならないこともあります。子宮膣部びらんも子宮頸管ポリープも自覚症状がなく、気付かないことがよくあります。

もし妊婦健診などで気付いた場合には、医師の指示に従って健康管理をしましょう。

・まとめ

妊娠超初期の出血は、よく「茶色っぽい少量の出血」と言われます。なので、少量の鮮血が出た時、「これって異常のサイン?」と心配になることもあるでしょう。

確かに、鮮血で少量の出血は、何らかの異常を示していることもあります。中でも妊婦さんがもっとも心配する異常と言えば、流産や子宮外妊娠でしょう。

どちらも出血の他に、強い下腹部痛が起こることも多いです。子宮外妊娠の場合は急性貧血で生命の危険もあるので、ちょっとした体の変化も見過ごさないように注意する必要があります。

それから、妊娠超初期の出血で考えられる理由に、絨毛膜下血腫・子宮膣部びらん・子宮頸管ポリープなどもあります。絨毛膜下血腫は大きな塊になると、入院や自宅安静が必要になることがあります。

子宮膣部びらんは子宮口がただれる症状で、感染症のリスクがあります。子宮頸管ポリープは子宮頸部に腫瘍ができる病気で、基本的に経過を見ながら必要に応じて処置を行います。

妊娠超初期に着床出血を経験するのは、50人に1人と言う低い確率です。なので、妊娠中の出血に少しでも疑問を感じた場合は、早めに医師に相談するのがベストです。