【妊娠の兆候について】

自覚できる妊娠の兆候は聞けば聞くほど人によって様々で、症状が出る時期や程度も全く違います。現在妊娠8カ月の私が経験した「妊娠したかな?」と思う初期症状も、事前に出産経験者や妊活仲間から聞いていたものとは異なるものが多かったです。

初めに変化に気づいたのは一般に「妊娠超初期」と呼ばれている妊娠0週から4週頃のうち3週あたり。妊娠の週数は最後の生理開始日を0週0日目とするため、体の中では排卵、受精後、着床して間もない時期です。

経験者に聞くと、妊娠5週目から8週目あたりで兆候に気づくという人が多いのですが、妊活中でかなり敏感に変化を観察していたため、人より少し早く気付いたのかもしれません。その後6週目ぐらいから次々と顕著な変化が表れました。

【基礎体温グラフの変化】

一番初めに気づいた変化が基礎体温です。35度台と低体温で、高温期もガタガタで安定しなかったグラフが、それまでとは違ってとても規則的できれいな二層構造になっていました。

こんなことは今までなかったので、すぐに違いに気づきました。その後の高温期は36.6度を基準に約0.1~0.2度の幅で安定して推移していました。

ところが高温期6日目にいきなりガクッと35.8度に落ちたので、「今回もだめだったか」とがっかりしていたところ、次の日にはまた36.6度台に戻るという現象が起きました。

「インプランテーションディップ」といわれる海外では割と広く知られている妊娠初期の兆候。この現象にも個人差があり、妊娠したけど経験していないという人もたくさんいます。


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【おりものの変化や出血】

おりものの状態も変わりました。普段生理前はあまりおりものは少なく、出ても少し白っぽい色だったのですが、妊娠した月は、排卵日頃から透明で伸びる感じに変わり、その状態を維持したままどんどん量が増えていきました。

人によっては妊娠3週目の着床の頃に微量の血液が混じることもあるそうですが、私の場合は全くありませんでした。この「着床出血」は、受精卵が子宮内膜にもぐりこんで着床するときに子宮内膜を少し傷つけることで起こります。

出血量はわずかで、おりものに混じって出てくるので、少し茶色っぽいおりものになることもあるそうです。ほとんどの場合1日程度でおさまりますが、人によっては数日以上続くことも。友人の1人は2、3日続いたため、少し早いが「生理が来たと思った」そうです。

他の人の体験を聞いても、おりものの変化に一定の傾向はなく、みんな様々でしたが、「いつもと違う」というのが共通点です。日頃から注意深くおりものの状態を観察していれば、自分の中でどう変化したのか気づきやすくなると思います。

【下腹部に痛みを感じる】

妊娠4~5週目あたりで定期的に「チクチク」「チリチリ」というような痛みを子宮の左あたりに感じました。これも普段感じたことのない痛みです。強い痛みではなくたまにピリっと感じる程度でした。

また5週目以降はそれに代わって生理痛に似た引っ張られるような痛みに変化しました。人によっては鈍痛や重だるさを感じることもあるようです。

【体のほてりやだるさを感じる】

妊娠すると高温期が続くので、いつもよりも体がだるいなと感じました。風邪の症状にみるような、体が常に熱を持っているような感じです。特にいつも冷えていた手足が温かかったように思います。

元々寝起きは悪い方なのですが、いつにも増して朝は体が重く、ベッドから出るのも一苦労。仕事中もとにかくだるくてすぐに横になりたいと感じていました。


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【頻尿になる】

元々水分を多く摂るタイプですが、睡眠中に起きるほどではありませんでした。妊娠してからは夜1、2回起きてトイレに行くようになりました。

また、日中ペットボトルの水を少し飲んだだけですぐに尿意をもよおすようになりました。妊娠中は膀胱の働きが活発になるので、何度もトイレに行きたくなることがあるそうです。

【感情の起伏が激しくなる】

生理前はホルモンの関係でよくイライラしたり、怒りっぽくなる人もいると思いますが、私の場合その比ではなく、妊娠してから明らかに感情の起伏が激しくなりました。

とにかく何もないところで勝手に涙が出る状態でした。普段なら思い出さないような昔のことを思い返して特に悲しくもないのに泣いてしまったり、電車の中で人に少し肩がぶつかっただけでイラっとしたりと感情のコントロールが難しかったです。

また、妊活中だったため、自分が妊娠がうまくいっているのかどうかが気になってそわそわしたり、四六時中スマホで妊娠関連の情報を見たりしていました。

【花粉症が悪化する】

妊娠5週目あたりから寒気や関節の痛み、発熱、のどの痛みなど風邪に似た症状が出ました。運悪く、ちょうど花粉症の症状も出始めていて、妊娠による症状なのか風邪なのか花粉症なのか初めは区別がつきませんでした。

近くの診療所に行きましたが、妊娠の可能性を考えて風邪薬や花粉症の薬はNGに。ヨウ素が入っていないうがい薬だけ処方してもらってあとは着込んで寝ていました。

発熱や悪寒、関節痛は1、2日ですぐに収まりましたが、のどの痛みはなぜか悪化する一方で、くしゃみと鼻水が止まらない状態が1カ月半ほど続きました。

例年の花粉症は軽度で薬を飲まなくても少し目がかゆかったり、鼻水が出る程度でしたが、今回に限っては日常生活に支障をきたすほどの強い症状が出ました。

【食べ物の好みが変化】

妊娠5~6週目ごろから頻繁に胃がむかむかしていつも食べたいと思う肉類や揚げ物が食べられなくなりました。大好きなご飯や麺類などの炭水化物も気持ち悪く感じるように。

かといってヘルシーなものが食べたいというわけではなく、非常に偏った食生活に。とにかくその日によって食べられるものがコロコロと変わっていきました。

初めのうちは朝はなぜかマクドナルドのフィレオフィッシュ、昼はアスパラ、夜はカットされたパイナップルだけが唯一食べられるものでした。飲み物は水かすっきりするライム系の炭酸飲料。以前頻繁に通っていた定食屋にもめったに行かなくなりました。

また、食べる量も急激に減りました。無理にたくさん食べると胃が張って気持ち悪くなることも。妊娠してから分泌量が増えるプロゲステロンは、胃腸の筋肉をゆるめる働きがあるため、胃腸の動きが鈍くなり、消化不良や胃もたれが起こりやすくなります。

【においに敏感になる】

周囲のにおいに敏感になったのも妊娠5~6週目ごろから。普段はいい匂いと感じるラーメンやカレーの匂いがきつく感じるようになりました。また、いつもは全く感じていなかったパートナーのTシャツのにおいが急に気になり始め、洗濯物のにおいをこまめにチェックするようになりました。

【吐き気やげっぷに悩む】

つわり期に突入するまでは吐きはしないものの、ちょっとしたことで吐き気やげっぷが出てしまうようになりました。どういうメカニズムかはわかりませんが、吐き気を我慢しようとしてこまめに空気を吸い込むためげっぷが出てしまうという感じがしました。

【軟便から便秘気味に変化】

普段はどちらかというと軟便気味で、お通じも一日一回は必ずあったのですが、妊娠してからは3、4日に1回と便秘気味になりました。つわり期に食べ物が変化したこともそうですが、その後規則正しい食生活を心がけていた妊娠中期、後期を通して改善することはありませんでした。

【肌のトラブルが多くなる】

生理前同様、妊娠初期は肌のトラブルが多くなりました。顔や首周りに小さいニキビのようなものができたり、シミができやすくなりました。妊娠をすると、プロゲステロンという女性ホルモンが活発に分泌されるようになります。

妊娠前とくらべて、ホルモンバランスが変化することで肌荒れが起きやすくなるそう。プロゲステロンは、生理前にも増えるので同じような症状だと感じたのかもしれません。

またこのホルモンは色素細胞を刺激するので、シミの原因になる「メラニン」が作られ、色素沈着が起こりやすくなることもあります。妊娠中期に入ると一転して肌荒れはなくなりました。

【その他の兆候は?】

友人の中には初期症状で重い腰痛、胸の張りやチクチクとした痛みを感じたという人もいました。また、初期から異常な眠気を感じるという人も。

私の場合、それら感じ始めたのは妊娠13週目以降でかなり後になってからです。逆に自覚できる妊娠の兆候が全くなかったという人もいます。

基礎体温表や妊娠検査薬以外のこうした諸症状の感じ方にはかなりの個人差があるので、一概に「妊娠したらこれ!」というものはありませんが、普段の自分の状態と異なる点、「いつもとなんか違う」という観点でみれば、意外と変化に気づくものかもしれません。