妊娠初期は妊娠全期間の中で、もっとも体の変化を実感しやすい時期です。あまりにも変化が急激すぎて、体が付いていけず対応しきれていないことも。実際に妊娠初期に体調が優れない方も多いでしょう。

特に妊娠が初めての方だと、「初めて経験する症状はみな、妊娠によるもの!」と思ってしまいがち。でも、初めて経験する症状の中には、妊娠によるものもあれば、見逃してはいけない危険なものもあるのです。

注意すべき症状の一つは、おりものの変化です。おりものは女性の体の状態をよく表しているもので、ホルモンバランスによって変化します。妊娠前と妊娠してからだけでなく、何らかの病気にかかっている時もおりものが変化することがあります。

ところで、妊娠初期におりものが薄い茶色になっていませんか。「薄い茶色のおりものが暫く続いている。」なんて言う方もいるかも知れませんね。では、今回は妊娠初期におりものの薄い茶色が続く原因を見ていきましょう。


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・薄い茶色のおりものはどういうもの?

「妊娠初期のおりものが薄い茶色か?」と言われても、「これってどうなの?」と言う方も多いでしょう。おりものはショーツやおりものシートに付着した状態だと、薄い茶色にも赤っぽくも見えることがありますよね。

あるいは、赤っぽいと思っても時間とともに、薄い茶色に変化していることも。結局の所、「おりものがどんな色か?」と聞かれて、明確に答えられずに困ってしまうこともあるでしょう。

そもそも、本来のおりものの色は、透明に近い色と言われています。具体的には、無色透明や半透明などです。もし茶色のおりものが発生するとしたら、血液が時間とともに酸化したものと考えて良いでしょう。

ティッシュに血液を付着させて時間を置くと、赤色に黒っぽい色が混ざったようになります。これもおりものの茶色と同じで、出血して時間が経った証拠です。

妊娠初期におりものの薄い茶色が気になるとしたら、子宮内で何らかの出血が起こって、ある程度時間が経過して茶色のおりものとして体外に排出されたのでしょう。この茶色のおりものが大丈夫かどうかは、子宮内でどういう出血が起こったかによります。

・薄い茶色のおりものは着床出血かも!

薄い茶色のおりものが発生する原因として、まずは「着床出血」が挙げられます。受精卵は子宮内膜に潜り込んで根を張ることを「着床」と言うのですが、この時に子宮内膜を軽く傷つけてしまうことがあります。

もちろん、軽い傷なので酷い出血になることは少なく、僅かな出血であることが多いです。着床出血はすぐに体外に排出されるとは限らず、それなりの時間をかけて体外に排出されることもあります。

すると、血液は時間とともに酸化して茶色っぽくなるため、着床出血が体外に排出された時には薄い茶色のおりものになります。ちなみに、着床出血は早くて排卵日の1週間後(生理予定日1週間前)で、妊娠検査薬で陽性反応が出る前、医者で妊娠の診断を受ける前に起こることがあります。

ただ、薄い茶色のおりものとなると、体外に排出されるまでに時間がかかっており、生理予定日前後に発見されることも。いずれにしてもすぐに治まってしまう程度の出血であれば、それほど気にすることはありません。


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・薄い茶色のおりものでも続く場合は注意!

妊娠初期に薄い茶色のおりものが出る場合、おりものにちょっと血液が混ざっている程度、すぐに出血が止まってしまう程度であれば問題ありません。ただ、薄い茶色のおりものでも3日以上も続いていたり、出血量が多かったりする場合には注意が必要です。

ここで、「出血量はどれくらいだと多いの?」と、判断に悩む方もいるかも知れませんね。まず、「ショーツにちょっと付く。」「おりものシートでも十分。」なんて言う状態であれば、少量の出血と判断して良いでしょう。

一方、「おりものシートでは不十分。」「ナプキンを数時間おきに変える必要がある。」「生理と同じくらいの出血。」などの状態であれば、出血量が多いと考えられます。もちろん、少量の出血であっても、3日以上も続く場合には医師に確認する必要があります。

また、妊娠中の異常サインは、出血・おりものだけではありません。薄い茶色のおりもの以外に、下腹部で激しい痛みを感じることはありませんか。妊娠中の強い痛みも危険信号の一つで、流産・子宮外妊娠・婦人科系の病気を示していることがあります。妊娠の可能性が考えられる場合には、体のちょっとした変化も気にかけられると良いですね。

・流産・子宮外妊娠だとどういう症状がある?

妊娠中に特に怖いものと言えば、流産・子宮外妊娠がありますよね。まず、流産や切迫流産の症状として多いのが、大量の出血・鮮血・下腹部の激痛・お腹の強いハリなどです。

このような症状があった場合には、すぐにでも婦人科にかかる必要があります。それから、子宮外妊娠は子宮内膜以外の場所に妊娠する訳なので、6週以降になってもエコーで胎嚢が確認できないことも。

子宮外妊娠の症状としては鮮血・下腹部痛が多いのですが、実は初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。ただ、妊娠週数が進むにつれて出血が多くなったり、下腹部痛が酷くなったりします。

最悪の場合は卵管流産・卵管破裂などを引き起こして、急性貧血・出血性ショックなどで命を失う危険性もあります。子宮外妊娠が分かるのは妊娠6週以降と言われています。妊娠が分かっても胎嚢が確認できるまでは、子宮外妊娠の可能性も否定できないので注意が必要です。

・ショーツ・おりものシートをこまめに変える

妊娠初期におりものの薄い茶色が続く場合、どうしてもデリケートゾーンの蒸れ、べたつきなどが気になってしまいますよね。本当なら何度でも洗ったり、ゆすいだりしたいところですが、なかなかそういう訳にも行きませんよね。

外出先だとシャワーもないでしょうし、つわりで1日1回の入浴さえもきつい方もいるでしょう。いや、そもそもデリケートゾーンは洗いすぎもNGで、洗いすぎることで善玉菌まで洗い流して、自浄作用を低下させてしまうことがあるのです。

と言う訳で、1日1回の入浴以外でできることと言えば、ショーツ・おりものシートの対策です。ショーツに関しては通気性の良い素材のものを選んで、常に綺麗な替えを何枚か用意しておくことです。

そして、汚れが気になったら、新しいものと交換しましょう。おりものシートに関してはそれほど汚れていないと、長時間同じものを使用してしまうこともあるでしょう。

でも、雑菌は高温多湿の場所を好んで繁殖する傾向があるので、長時間使い続けているおりものシートは雑菌の繁殖しやすい場所です。少しでも雑菌の繁殖しにくい環境にするためには、おりものシートをこまめに交換することです。「こまめに」の基準が難しいところですが、長くても3時間以内に新しいものに交換すると考えれば良いでしょう。

・まとめ

妊娠初期のおりものが薄い茶色である原因としては、まずは「着床出血」が考えられます。着床出血は受精卵が子宮内膜に根を張る時に、子宮内膜を傷つけて起こる出血です。

早ければ排卵日の1週間後に起こることがあります。ただ、薄い茶色のおりもので注意したいのが、3日以上も続いたり、出血量が多かったりする場合です。出血量はナプキンをこまめに変えなければいけなかったり、生理と同じくらいだったりする場合には、異常な出血の可能性があるとして早めに診断を受けた方が良いです。

異常な出血が起こる原因としては、流産・子宮外妊娠などがあります。流産・切迫流産の症状としては、大量の出血・鮮血・下腹部の激痛・お腹の強いハリなどが挙げられます。

そして、子宮外妊娠の症状としては、妊娠6週以降になってもエコーで胎嚢が見つからなかったり、妊娠週数が進むにつれて出血・下腹部痛が酷くなったりすることが挙げられます。

いずれにしても妊娠初期におりものの薄い茶色が気になる場合には、ショーツ・おりものシートをこまめに変えて清潔を心掛けることです。もちろん、異常な出血と考えられる場合には、早めに医者で確認しましょう。