妊娠すると毎回の妊婦検査でエコー検査を行うのですが、その際に医師から「胎児の頭が大きい」とか「足が短い」などと言われたことはありませんか。

いや、医師から言われなくても、貰った写真を見て「胎児の頭が大きいかも。」とか「足が短いかも。」などと思うこともあるかも知れません。

こんな時に不安になることと言えば、障害の可能性ですよね。障害には特徴が体の形に現れるものもあります。

もし何らかの障害があるのなら、早めに知っておきたいと思うママさんやパパさんも多いでしょう。では、胎児の頭が大きかったり、足が短かったりする原因・障害の可能性について見ていきましょう。

・胎児の頭の平均はどのくらい?

胎児の頭が大きいかどうかは、エコー検査の写真を見ても、素人目に判断が難しいものです。そこで、BPD(児頭大横径)の平均値をご紹介しましょう。

BPDは正面からの頭の横幅で、エコー検査の画像の隅に数値が書かれていることがあります。

平均値は妊娠週数によって異なるのですが、妊娠3ヶ月で15~20㎜、妊娠4ヶ月で20~35㎜、妊娠5ヶ月で30~50㎜、妊娠6ヶ月で40~60㎜、妊娠7ヶ月で60~75㎜、妊娠8ヶ月で65~80㎜、妊娠9ヶ月で70~90㎜、妊娠10ヶ月で80~100mm。これはあくまでも平均値で目安ですし、エコー検査のBPDも実際の数値とは誤差があることも多いものです。

なので、多少平均値より小さかったり大きかったりしたところで、医師に異常を指摘されなければ心配することはありません。


スポンサードリンク


・胎児の頭が大きいのはママの体質・遺伝が原因

胎児の頭が大きい原因は、胎児の問題ばかりではありません。実は、ママさんの体質・遺伝に原因が潜んでいることもよくあるものです。

例えば、ママさん・パパさんが頭の大きい人だと、胎児にも頭の大きさが遺伝する可能性が高いです。

ただ、遺伝以上に大変なママさんの原因として、急激な体重増加も挙げられます。妊娠するとつわりのせいで食べられないものが増えて、食べられるものが太りやすい食べ物ばかりすることも。

つわりで食べられなかった反動で、安定期につわりが落ち着いてから急激に食べ出すママさんもいるでしょう。あるいは、「常に何か口に入れていないと、気分が優れない。」なんて言う、食べつわりの方のいるかも知れませんね。

いずれにしてもママさんの急激な体重増加は、胎児の体と一緒に頭にまで脂肪が付いて大きくなってしまいます。胎児の頭だけの問題ではなく、ママさんの妊娠糖尿病・妊娠中毒症・難産のリスクも心配しなければいけません。

・頭が大きいとダウン症・染色体異常などの障害の可能性も!

胎児の頭が少し大きいくらいなら、医師から指摘を受けることは少ないでしょう。

ただ、医師から「胎児の頭が大きい」と指摘を受けた時は、重大な問題の可能性が考えられます。例えば、ダウン症・染色体異常などの障害の可能性です。

ダウン症は早いと妊娠3~4ヶ月くらいに、エコー検査で分かることがあります。頭の大きさ以外には、手足が短かったり、鼻が低かったり、小指の関節が少なかったり、心臓の病気があったりなどの特徴が見つかることも。

この中の特徴に該当するものが多いほど、ダウン症・染色体異常などの障害の可能性が疑われます。

とは言っても、エコー検査の段階では障害の診断を受ける訳ではなく、あくまでも可能性としての判断です。障害として診断されるのは、より確実性の高い羊水検査を行ってからです。

・「胎児水頭症」で頭が大きいことも!

胎児の頭が大きい重大な原因として、障害以外には「胎児水頭症」の可能性も考えられます。

胎児水頭症は頭蓋骨の中に髄液が溜まって、脳にある側脳室三角部が大きくなる病気です。

脳・神経に何らかの問題があって発症する病気で、発症者は1万人に8人前後の割合。残念ながら胎児水頭症は妊娠初期に特定するのは難しく、妊娠6ヶ月以降に診断されることが多いです。

もし胎児水頭症の可能性が疑われる場合には、CTやMRIなどの画像検査を行います。そして、胎児水頭症だと診断された時は、出産を迎えてから赤ちゃんの治療を進めることになります。

診断を受けてから出産までの期間が長いと、「本当に治療は出産後で良いの?」と心配になってしまいますよね。

でも、出産後にすぐに胎児水頭症の治療を受けた子には、後遺症も何の問題もなく正常に育っている子が多いことも確か。なので、ひとまず医師を信じるしかありませんね。


スポンサードリンク


・多少足が短いのは気にしなくても大丈夫

胎児の頭以外に、「足が短いのが気になる!」と言う方はいませんか。これに関しても頭の大きさと同じで、もしかしたら遺伝が原因なのかも知れません。

もしママさんやパパさんが足が短ければ、胎児にも遺伝して足が短くなる可能性は高まるはずです。そうでなくてもこの時期の胎児は、足よりも頭の方が大きくてバランスが悪いのは当たり前。

ちなみに、胎児の足の長さはエコー検査の写真に、FL(大腿骨の長さ)として書かれていることがあります。

胎児のFLの平均値は、妊娠5ヶ月で15~25mm、妊娠6ヶ月で25~40mm、妊娠7ヶ月で35~50㎜、妊娠8ヶ月で45~60㎜、妊娠9ヶ月で50~70㎜、妊娠10ヶ月で60~75㎜。これよりも多少短い分には、あまり気にすることはありません。

何らかの障害の可能性が高い場合には、医師がきちんと診断してくれるはずですから。

・足の長さだけでダウン症・染色体異常などの判断は難しい

先にダウン症の特徴の1つとして、「足が短いこと」を挙げました。足の長さが1ヶ月前の平均値くらいだとしたら、医師が「足が短いですね。」と深刻な顔で指摘するかも知れません。

ただ、足が短いことだけでダウン症・染色体異常と診断されることは、まず少ないです。

ダウン症・染色体異常ではないのに足が短いこともあれば、足の長さは普通なのにダウン症・染色体異常であることもあります。

赤ちゃんの体の中でもっとも目立つ頭でさえ、大きいからと言ってダウン症・染色体異常を見分けるのは難しいです。このように考えると、頭よりも目立ちにくい足の短さだけでダウン症・染色体異常を見分けるのは、もっと難しいでしょう。

足の短さで障害が心配されるとしたら、医師が他に障害が疑われる項目をチェックしているはずです。

・ママの体調管理をしっかりして無事出産することも大切

妊娠中は「胎児の頭が大きい。」とか「足が短い。」とか、どうしても障害の可能性が気になるものです。

でも、障害があるかないかは関係なく、出産すると決めたからには出産するのです。育児よりも前に、まずは無事出産を迎えることです。

と言う訳で、少しでも楽な出産を迎えられるように、ママさんがしっかりと自分の体調管理を行う必要があります。難産かどうかには赤ちゃんの頭の大きさもあるのですが、実はママさんの骨盤の広さも大きく関係しています。

元々の体型は仕方ないにしても、あぐらで座るようにするとか、体重管理をきちんとして産道に余分な脂肪を付けないようにするなど、努力でカバーできることもあります。

出産に備えてバランスの良い食事をしたり、十分な睡眠を取って体力を蓄えて置くことも大切です。

・まとめ

「胎児の頭が大きい」とか「足が短い」などの原因として、まず考えられることはママさんの体質や遺伝です。

もちろん、体型の遺伝に関しては問題ありませんが、ママさんの急激な体重増加・妊娠糖尿病・妊娠中毒症・難産のリスクなどは注意が必要です。

それから、胎児の頭が大きい原因には、胎児水頭症・ダウン症・染色体異常などの障害・病気の可能性も考えられます。胎児水頭症は出産後に治療を行い、多くの子が後遺症もなく健康に過ごせています。

ダウン症・染色体異常はエコー検査の段階では、あくまでも可能性に過ぎません。出生前検査できちんと診断が出ることもあります。

頭の大きさや足の短さは自身で気になるのであれば、医師に相談するのも有りです。ただ、医師から重大な問題として指摘されなければ、今のところはあまり気にしないのが一番です。