妊娠中期になると、胎動を感じるママさんが多いですよね。赤ちゃんがママさんのお腹の中でキックしたり、頭や手を動かしたり。元気に動き回っているのが、体を通して感じられますよね。

ところで、胎動でしゃっくりを感じることはありませんか。ちなみに、規則正しい振動が伝わるのが「しゃっくり」です。たまにしゃっくりをする分には、「私たちと同じだな。」と人間らしさを感じるかも知れません。

でも、あまりにしゃっくりの頻度が多いと、心配になりますよね。「しゃっくりが多いから、この子ダウン症じゃないかしら?」なんて思ってしまうママさんもいるようです。毎日頻繁に起こる胎児のしゃっくり、果たして大丈夫なのでしょうか。

・しゃっくりはどんなふうに感じられるの?

胎児のしゃっくりは、胎動を感じられる妊娠20週前後から、他の体の動きと一緒に感じられることがあります。赤ちゃんのしゃっくりの仕方も、ママさんのしゃっくりの感じ方も色々。

「ピクッピクッ」と表現する方もいれば、「ドクンドクン」と表現する方もいます。「ブルッブルッ」と表現する方もいます。

どういう音で表現するにしても、一定のリズムで痙攣しているみたいな感じがする点では共通しています。しゃっくりの継続時間は、2~3分で終わる方もいれば、20分以上も続く方もいます。

また、赤ちゃんの姿勢が色々あるように、ママさんがしゃっくりを感じる場所も色々です。頭が下にあれば下っ腹で、頭が上にあれば(逆子)おへそよりも上でしゃっくりが感じられます。


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・しゃっくりはどんな赤ちゃんにも必ずあるもの

そもそも、胎児のしゃっくりは横隔膜への刺激で起こるもので、人間なら誰にでも起こることのある生理現象です。とは言っても、胎動として感じられるしゃっくりは、大人のしゃっくりよりもずっと頻度が多く、激しく感じられるかも知れません。

それは、胎児の横隔膜がまだ未熟で、成長段階にあるからです。大人では大したことのないちょっとした刺激でも、赤ちゃんにとっては大きな刺激として感じられるのです。

しかも、胎児の心拍数は大人よりも早いので、その分しゃっくりも早く激しくなります。胎動を感じているママさんとしては、「赤ちゃん苦しくないかな?」と思ってしまいそうですが、実際のところ胎児にしゃっくりによる苦しみはないようです。

むしろ、「しゃっくりはどんな赤ちゃんにも必ずあるもの!」くらいに、気楽に考えるくらいの方が良いかも知れませんね。

・しゃっくりは異物・ごみを吐き出すためのもの

実は、胎児がしゃっくりをするのには、「異物・ごみを吐き出そうとしているのではないか。」と言う説があります。胎児はママさんのお腹の中で、羊水を飲みながら生きています。

羊水は「私たちの飲む水のように綺麗なもの」として、イメージしている方も多いでしょう。でも、異物・ごみが混ざっていることも考えられます。

もし異物・ごみを体内に取り入れてしまうと、喉や器官に詰まったり、肺に悪影響を及ぼす危険性もありますよね。それで、赤ちゃんがしゃっくりをすることによって、体内に入った異物・ごみを吐き出そうとしているのだと言われています。

もしこれが事実なら、「赤ちゃんは自分の身は自分で守れる。」と言うことなので、ひとまず出産日まで安心して待てそうですよね。


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・しゃっくりは呼吸の練習のためのもの

胎児のしゃっくりには、もう1つ「呼吸の練習のために行うもの」と言う説があります。赤ちゃんがママさんのお腹の中にいられるのは、たったの10ヶ月。

いつまでもママさんのお腹の中にいられる訳ではないので、出産を迎えてお腹の外で生活するための準備も少しずつ進めているのです。私たちの呼吸は息を吸う時に横隔膜が下がって、息を吐く時に横隔膜が上がります。

つまり、横隔膜が下がることで肺が膨らんで、酸素をたくさん取り込めるようになっているのです。大人でも呼吸の浅い人・深い人がいるのですが、横隔膜の動きが小さいと浅い呼吸になります。

横隔膜の動きが大きいと、深い呼吸になります。胎児がママさんのお腹の中でしゃっくりとして、しっかりと横隔膜を動かしておけば、お腹の外で生活した時に上手く呼吸を行うことができます。

胎動でしゃっくりを感じられるようになったら、「お腹の外で生活するために、呼吸の練習をしているんだな。」と、出産を楽しみに待ちましょう。

・しゃっくりの頻度でダウン症は判断できない

「胎児のしゃっくりが多いと、ダウン症の可能性が高い!」なんて言う、噂を聞いたことのあるママさんも多いでしょう。これに関しても「胎動が弱いと、ダウン症の可能性が高い。」なんて言う、医学的根拠のない噂と同じです。

しゃっくりは誰にでもある生理現象で、「異物・ごみを吐き出すためのもの」「呼吸の練習のためのもの」と言う有力な説まであるくらいです。

この説に当てはめて考えると、「ダウン症だから異物・ごみをたくさん吐き出す」とか「ダウン症だから呼吸の練習ばかりしている」などのおかしなことになりますよね。

色々な人の経験を参考に、自分と照らし合わせてみるだけならまだ良いでしょう。でも、医学的根拠もない人の経験を、誰にでも当てはまることかのように、噂にしてしまう人もいることは確かです。

「しゃっくりの頻度が多いと、ダウン症の可能性が高い。」と言うのは、「高い頻度でしゃっくりを感じていたママさんが、たまたまダウン症のお子さんを生んだだけ。」くらいに軽く流してください。

・胎児のしゃっくりは毎日頻繁でも大丈夫

胎児のしゃっくりが毎日頻繁にあると、ダウン症は関係なく「本当に大丈夫なの?」と不安になってしまいますよね。でも、だからと言って、お腹の中にいる赤ちゃんのしゃっくりを止めることはできません。

大人ならびっくりさせたり、水分を摂ったりしてしゃっくりを止めることができますが、胎児にそんなことをしてしまうのは危険です。ところで、噂と言えば「しゃっくりを100回すると危険!」なんて言うのもありますよね。

これに関しては、「何らかの病気の人が、しゃっくりをたくさんして危険な目にあった。」と言う経験談が、コンパクトな噂に切り替わってしまったのでしょう。

もちろん、これも単なる噂なので、わざわざ「何回しゃっくりをしているか。」など、数える必要はありません。毎日頻繁にしゃっくりをしている場合でも、「お腹の中で元気に過ごしているのだな。」と思って良いでしょう。

・しゃっくりは生後もよくあるもの

赤ちゃんのしゃっくりはママさんのお腹の中でだけでなく、出産を迎えてからもよくあるものです。特にミルクを飲んだ後、おむつが濡れたり入浴したりして、体が急に冷えた時などに起こりやすいです。

生後のしゃっくりは、ミルクを飲む時に一緒に空気を吸ったり、食べ物で胃や食道が刺激されたりなどが原因と考えられます。生後のしゃっくりも胎児の時と同じで、しゃっくりそのものに害はありません。

止めようとする必要はないのですが、気になる場合は上半身を無理のない範囲で起こして、背中をさすってあげると良いでしょう。あるいは、少しだけ湯冷ましや母乳をあげて、水分補給させてあげると改善することがあります。

・まとめ

胎児のしゃっくりは妊娠20週前後から、規則正しいリズムの振動として感じられます。あまりに頻度が多かったり、しゃっくりの時間が長かったりすると、「大丈夫かな?」と心配になるかも知れません。

でも、しゃっくりには、「異物・ごみを吐き出す」「呼吸の練習」などの意味があると言われています。出産してお腹の外で生活するために大切な生理現象なので、しゃっくりが多かったり長かったりするからと言って心配することはありません。

また、「胎児のしゃっくりが多いと、ダウン症の可能性が高い。」などの噂もあるのですが、噂はあくまでも噂で医学的な根拠はありません。

ダウン症のお子さんを生んだ、1人のママさんの経験談として受け止め、無駄に不安にならずに気楽に妊娠期間を過ごしましょう。

ちなみに、しゃっくりは生後もよくあるもので、生後も胎児の時と同じように過度に心配することはありません。必要に応じて、背中をさすったり、少しだけ水分を摂らせてあげるなどの対処をしてあげましょう。