胎児

胎児の成長が遅い原因!初期と後期

妊娠中に楽しみになるものと言えば、出産だけでなく毎回の妊婦検診。エコー検査で胎児の成長している様子が見られると、ますます出産が楽しみになりますしホッとしますよね。

ただ、中には「毎回の妊婦検診が不安!」なんて言う方もいるかも知れませんね。こんな方には、「胎児の成長が遅い。」なんて言う問題を抱えている方も多いでしょう。

「ママさんが何となく遅いように感じる。」「医師から『遅い』と指摘された。」など、色々な方がいるでしょう。

確かに、妊娠中は胎児の成長が胎児の元気度を見る1つの目安になるので、胎児の成長が遅いと気になりますよね。では、胎児の成長が遅い原因を、初期と後期とで見ていきましょう。

・なぜ胎児の成長が遅いことが分かるの?

毎回の妊婦検診でエコー検査は必ず行うのですが、そこで医師から言われるのが「胎児が標準よりも大きいのか小さいのか」「前回の健診と比較して大きくなっているか」などです。

胎児がどのくらいの大きさなのか、頭の大きさ・お腹周りの大きさ・大腿骨の長さ・推定体重などを出すと、胎児のおおよその成長具合を知ることができます。

胎児が標準以上の大きさだったり、前回の健診よりも大きくなっていれば、胎児が順調に成長していることの目安になります。

もし胎児が標準よりも小さめだったり、前回の健診と変化が少なかったりすれば、成長が遅いと言うことになります。なので、「赤ちゃん順調に育っていますね。」と医師から言われれば、ひとまず安心ですよね。

「標準よりも大きめかな。」と言われれば、場合によっては難産を心配してしまうでしょうが、順調に成長していれば特に問題なしです。

ただ、「標準よりも小さめだね。」とか「前回の健診とあまり変わっていないですね。」などと言われると、胎児の成長を心配してしまいますよね。


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・胎児の成長が遅いと胎児発育不全の可能性が!

胎児の成長が遅いのは、「遺伝的に小さめの赤ちゃん」なんて言うこともよくありがち。でも、胎児の成長が遅いことは赤ちゃんの大きさ以外に、羊水の量や子宮・胎盤・へその緒などの状態をチェックして判断することもあります。

総合的に見ても胎児の成長が遅い場合には、「胎児発育不全」として指摘されることがあります。胎児発育不全は実は5%以上の妊婦さんにあるもので、20人に1人以上のママさんが経験しています。

中でも特に胎児発育不全のリスクが高いのが、高齢出産の方です。

ちなみに、胎児発育不全だからと言って、妊婦さんに何らかの不快な症状が起こることは少ないです。ママさんの体に何らかの異常があれば、症状として現れることもあるでしょうが。

ただ、発育不全の胎児には、「全体的に体が小さい」「手足・体幹の成長が減る」などの症状が見られます。このまま成長が抑制されると、ママさんのお腹の中でいなくなってしまうこともあります。

せっかく出産を迎えても、すぐにいなくなってしまう危険性もあります。なので、胎児発育不全と言う診断ばかりにガッカリするのではなく、まずは胎児発育不全の原因をはっきりさせてできる限りの対策を心掛けることです。

・妊娠初期の原因には胎児側の原因が多い?

胎児の成長が遅い原因として多くの方が気になっているのが、「胎児側の原因なのか、ママさん側の原因なのか」でしょう。

胎児側に原因があるとしたら、胎児の細胞が増えて、臓器が形成されていく妊娠初期に問題があるのかも知れません。

このような胎児発育不全は、実は全体の2割前後を占めるようです。もっと具体的な原因を言うと、染色体異常・先天性奇形・子宮内感染などです。

とは言っても、染色体異常・先天性奇形などは分かってしまったら、もう事実を受け止める他ありません。子宮内感染の場合は、38度以上の発熱・子宮の圧痛・おりもののきつい臭いなどの症状があります。

このような症状を感じた時は、早めに受診して適切な処置を受けましょう。また、子宮内感染は常に清潔を心掛けることで、予防対策が可能です。通気性の良い下着を着用したり、汚れた下着・おりものシートはこまめに変えるなどしましょう。


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・妊娠後期の原因にはママ側の原因も?

胎児の成長が遅い原因として、妊娠中期以降になるとママさん側の原因も増えていきます。具体的な原因として多胎妊娠に関しては仕方がないのですが、妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・飲酒・喫煙などはママさんの心掛け次第です。

妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群はママさんの急激な体重増加で、血糖値・血圧が上昇する病気です。このような病気にかかると血行が悪くなって、胎児に十分な栄養が供給されにくくなってしまうことがあります。

特につわりが落ち着いた安定期は、急に食欲がわきやすい上に偏食もしやすいです。妊娠中はホルモンバランスの関係でただでさえ太りやすいので、栄養バランスに注意して上手に体重管理しましょう。

それから、飲酒・喫煙に関しても、胎児に悪影響を及ぼすばかりで良いことは1つもありません。妊娠が分かってから医師にも注意されているでしょうし、妊婦さんとしての常識としてほとんどの方は分かっているでしょう。

胎児の成長が遅いことを心配するくらいなら、「元気な子を出産するため!」と割り切って禁酒・禁煙しましょう。もちろん、家族や周りに喫煙者がいる場合には、受動喫煙にも注意してください。

・妊娠後期の原因には胎盤の原因も?

胎児の成長が遅い原因として、妊娠中期以降に問題となりやすいのが胎盤の異常です。胎盤は胎児に栄養を供給してくれるもので、胎児の成長にとても大切なものです。

なので、胎盤に何らかの異常があれば、当然胎児に十分な栄養を供給できなくなります。胎盤の異常と言うのは、主に前置胎盤・胎盤梗塞・臍帯異常などが挙げられます。

まず、前置胎盤は胎盤が通常よりも低い位置にできて、子宮の入り口に蓋をしてしまっている状態のことを言います。前置胎盤の確率は全ての妊婦さんのうちの0.5%ほどと言われており、経産婦さんは初産婦さんの倍以上も前置胎盤になりやすいと言われています。

胎盤梗塞は胎盤に血栓ができて、胎児に血液が供給されにくくなるものです。単に胎児の成長が遅いと言うだけではなく、流産の危険性もあります。

また、臍帯は通常は胎盤の真ん中、あるいは真ん中よりもやや外れた部分に付いているものです。ところが、何らかの原因で胎盤の端部分・胎盤周りにある卵膜など、本来あるべき場所とは異なる場所に付いていることもあります。

このような場合は血液の流れが悪くなることもありますし、出産の際に臍帯が圧迫されて胎児が仮死してしまう危険性もあります。胎盤の原因も胎児側の原因と同じで対策は難しいのですが、エコー検査で予め知っておくことでせめて出産への覚悟はできます。

・まとめ

胎児の成長が遅いことは、毎回の妊婦検診で行うエコー検査で判断できます。その判断の材料となるのが、まずは胎児の頭の大きさ・お腹周りの大きさ・大腿骨の長さ・推定体重などです。

「胎児の大きさは標準と比較してどうか?」「前回の検査と比較して大きくなっているか?」これら以外にも羊水の量や子宮・胎盤・へその緒などの状態も検査して、総合的に胎児の成長が遅いかどうかを診断してくれます。

胎児の成長が遅い場合には胎児発育不全の可能性があり、原因によっては今後の妊娠・出産にリスクを伴う危険性もあります。

それで、胎児発育不全の原因は、妊娠初期では染色体異常・先天性奇形・子宮内感染などの胎児側の原因が多いです。

妊娠後期では多胎妊娠・妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・飲酒・喫煙など、ママさん側の原因もあれば、前置胎盤・胎盤梗塞・臍帯異常などの胎盤の原因もあります。

特にママさん側の原因に関しては、生活習慣の改善・清潔を心掛けることなどで改善できる場合もあります。

ただ、胎児側・胎盤の原因に関しては対策が難しいので、医師の指示に従って少しでも良いお産を迎えられるよう、リラックスして残りの妊娠期間を過ごしましょう。


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